難民受け入れ 中東や欧州の国から限界の声
9月20日 13時07分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160920/k10010696861000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_006
内戦や紛争を逃れた難民などをいかに支援していくかを話し合う、国連の「難民と移民に関するサミット」が開かれ、中東やヨーロッパの国々からは、シリアなどからの難民や移民の受け入れは限界に近づいているという声が相次ぎました。
国連総会に合わせてニューヨークの国連本部で19日に開かれたサミットでは、各国の首脳や閣僚が相次いで演説しました。
このうち内戦が続くシリアから60万人余りの難民を受け入れているヨルダンのジュデ外相は「われわれは経済的な苦境にもかかわらず、シリアの人たちが必要とするものを提供してきたが、われわれの能力を超えている」と訴えました。
また、去年からことしにかけて難民や移民が大量に押し寄せたブルガリアのプレブネリエフ大統領も「移住が起きる根本的な理由を解決しないかぎり、われわれはこの問題には対処できない」述べるなど、各国からは、難民や移民の受け入れは財政的、社会的に限界に近づいているという声が相次ぎました。
サミットでは、難民を多く受け入れている国の負担を、国際社会が公平に分かち合うことなどを盛り込んだ「ニューヨーク宣言」が採択されました。
しかし、内戦や紛争の長期化に伴い、世界の難民の数が6500万人余りと、第二次世界大戦後、最も多くなる中、各国が難民問題の解決につながる具体策を打ち出すには至りませんでした。
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