42. 2016年9月11日 00:00:18 : DfvFVtihhM : GiBuxTOq8TE[18]
≫37 一主婦さんへ
35です、コメ拝見しました。
政党の動向を詳しくみておられる貴方に、参考になればと、私の政治観もこのスレに書き残しておきます。(率直に書きますのでご了解を)
まず最初に、今回(現在進行形)の「野党共闘」についての評価の問題です。
貴方は、基本的に全否定の評価ですが、、、
>まがいモノの野党連携
>万が一、政権交代が出来ても、とても使いものにならない政権・・私は思っています
>いい年をして甘かった。一縷の夢を見てしまいました。
という評価は、「この日本の危機」に際して今回の「野党共闘」は役に立たず、ない方がよかった、とする清算論をとっています。本当にそう言い切っていいのでしょうか?
―――一つの具体例でみます
10月16日新潟県知事選挙があります。東電は昨年春、社運(資本家の利害)をかけ新潟県庁脇に東電本社を設置し柏崎刈羽原発再稼働実現に向け100人体制で策動を開始、とうとう泉田県知事の再選を阻むことに成功しました。その新潟では先の参院選で、TPP問題をめぐる自民党内の内紛もあって「野党共闘」が成功し野党統一候補の森ゆうこさんが当選しました。その森ゆうこさんのHPをみると、6月1日4野党「政策合意」3点の意義と、“原発を最大争点にした市民と野党が力を合わせて新しい知事候補を擁立しよう”鹿児島県に続こうと訴えて活動しています。
この、森ゆうこさんの当選と現在のたたかいは「使い物にならない」のでしょうか?
野党統一候補が全国で全員当選していたら、きっと貴方は別のコメを書いたと思います。
そうでないと、貴方のスタンスだと、現在の森ゆうこさんは「まがいモノ」のアピールや活動をしていることにもなります。
問題は、
野党統一候補を全員当選させれなかった、それが問題なのです。
自民党「改憲」勢力に、3分の2議席を許してしまった、そのたたかいに問題があるのです。
なぜ全員当選させれなかったのか?、その視点で選挙総括をしている反自民野党は残念ながらありません。民進党は貴方の書いているような様子、共産党はと言えば「共闘」よかったよかったのボケナスぶりです。
―――「野党共闘」は現在進行形です
反自民野党共闘が壊れてありがたいのは誰???まちがいなくまず財界・自民党でしょう。
森ゆうこさんも挙げている、6月1日「4野党政策合意」をもう一度見てみます。
「安保法制廃止・立憲主義回復にくわえ、@アベノミクスによる国民生活の破壊、格差と貧困の拡大の是正、A環太平洋連携協定(TPP)など強権政治に反対、B安倍政権のもとでの憲法改悪に反対」
この政策の実現は、4野党国会議員数が衆議院で過半数を占めれば(「連合政権」でなくとも)、「院内共闘」の方法によって実現したり、院内外共闘の政策論議や運動によって決まっていく道が開けます。が、財界・自民党はその前に立ちはだかり、野党分断と「改憲」の攻勢をかけてくるでしょう。そういう情勢ですから、政党の政争駆け引きだけなら、党利優先の頼りない各野党は負ける公算は大となるでしょう。が、、、そうしたつばぜり合いの状況に入っているということでしょう。
二つ目に、日本の現政治局面をどうみるか、何をすべきかという問題についてですが、
>この日本の危機
一主婦さんの「日本の危機」という認識、なにをさして「危機」と認識されているのか分かりませんが、私も現状の一線を越えた「重大な危機」状態にあると思います。
日本の最高法典・日本国憲法が踏みにじられ、国際紛争を軍事で処理する法律の制定が議会の名で強行され、それを是正できない政治状況にあり、さらにその違憲の『戦争法』を合法するために憲法が変えられようとしている瞬間にあるからです。
軍国主義全面復活をめざした一種のファシズムの台頭だと思います。
もし、憲法がそのように変わったならば、武装力強化が国益とされ、軍国主義反対の声は憲法違反の対象となり国民は抑え込まれ、日本社会の様相は変わり、日本はアジアと世界の新しい軍事紛争の要の一つとなることでしょう。
私たちが今行っているのは、その反動ファシズム勢力の野望を抑えるための現状維持の「防衛」闘争に他なりません。野望の根を断ち切るたたかいではなく、「危機」回避、平和と民主主義、生活の「防衛」という抵抗運動(元凶の根本的刷新という国政革新・革命運動ではない)としてのたたかいです。が、
―――4野党「政策合意」に表現された私たちのたたかいが勝利すれば、平和と民主主義の日本の政治土壌を強化する大きな意義があると言えるでしょう。
―――軍国主義全面復活阻止・ファシズム阻止として、私は現在の運動をとらえます。
「日本の危機」をそのように捉えたときに、このたたかいに参加するのは保守も革新もリベラルも左派もことによれば少々右翼の人たちも関係ありません、みんな大同団結できる、すべき、そうしなければならないのです。民主主義、人権、国際平和、格差社会、沖縄の犠牲、原発と住民犠牲、、、について対話を運動を人々に広げる大運動です。現在の「反自民野党共闘」は政治革新のための左派運動ではありません。
この運動に、民進党やあの人たちは根が保守だからダメ、言動に信用がないからダメ、ダメと差別選別を持ち込み、運動をセクト化する傾向は、、、今回の「共闘」を失敗に導く愚かな行為であり、自民党反動勢力への利敵行為に通じることにもなりかねない、と思います。
わたしは、野党統一当選国会議員・森ゆうこさんのスタンスに学びすべての民主陣営が広い心で頑張るべきだと思います。
問題の根本解決―――臭いもの(諸悪の根源)は元から絶たないとダメの問題。
反原発学者・小出裕章さんの著書を読みましたら、チェルノブイリもスリーマイルも廃炉作業のためようやく原子炉格納容器の蓋を開けたところ底が暗く見えない、ケーブルカメラを下して注意してみたら、ナント、暗い見ていたものは藻状にうごめく黒いそれはバクテリア、放射能を餌に増殖する生物だったという、ゾ〜っとするような恐ろしい話。放射能と人間は共存できないが、放射能なくしては生存できない生物がいるのです。
今回の集団的自衛権・安保法制は、
この間、自民党が「日米安保(軍事同盟)の有効的発動」の必要、そのための「憲法改定」を正面から訴え、彼らは選挙公約にして堂々と訴えてきたものです。
71年前の敗戦により、倭国・大和・日本の2000年の歴史に初めて他国軍が進駐、その時、日本周辺のいずれの国も戦争の惨禍からの立ち直りに疲弊状態にあり、誰か攻め入るなどあろうはずもないに日本に、「ポツダム宣言」を踏みにじりアメリカは居座り日本を原子爆弾の力を誇示して戦争出撃基地にした。
幕末の下級武士と資本家が結託して「尊王攘夷」などど馬鹿げたことをやって天皇を担ぎ出し日本の資本主義を始めた。農業国日本にありながら「神国日本」富国強兵だと農民を搾り上げ国家資本主義を強行、産業資源の脆弱性が日本資本主義発展の桎梏とばかりその確保のため他国に乗り出し資源略奪をすすめた、神話を振りかし他国を侵略した日本資本主義の凶暴性。
残虐非道大量破壊原子爆弾をもって世界覇権を夢見るアメリカ独占資本は、戦争犯罪の処罰に怯えた「現人神」と凶暴性を持った日本財閥の悪行を免罪し手下にした。法律的体裁をとるためサンフランシスコ条約、そして密室にて「日米安保条約」調印で日本の今ある基本システムを作った。その後アメリカ資本は利権を求めて日本を足場に世界中でに戦争を行った。日本独占資本・守銭奴はその陰で大儲けして繁栄した。
米日独占資本は莫大な資本力でもって総評運動に介入し左派勢力を骨抜きにし日本社会党の右傾化に成功し日本共産党との社共共闘・統一戦線を完全に破壊した。
80年代末、自民結党以来単独過半数割れの矛盾が現れ、その打開の模索が始まった。
90年代初頭ソ連邦崩壊・資本主義万歳、、、「冷戦終結」と世界は激変した。
ブッシュ・宮沢会談「東京宣言」で、日米安保のグローバル化を宣言。
自民党小沢一郎「小沢調査会」は、世界第二位の経済大国日本が国際貢献すべし「憲法9条」は消極的平和主義ではない「憲法9条は積極的平和主義・能動的平和主義」であると理論を打ち出し自衛隊海外派遣PKOを実現、改憲の研究も打ち出した。現在安倍の「積極的平和主義」スローガンは小沢の受け売りである。小沢は松下政経塾や労使協調・連合などと「冷戦後」の日本資本のアジア太平洋圏域での主導権確保構想を描き、「小選挙区制」導入で政界再編成し日本政党の総保守化路線を打ち出し、イケイケドンドンと今日に至る日本保守政治の流れの新しい段階の基本をつくって、いまにある。長年の「小選挙区制」(富裕層など2割の得票で政権を安定維持できるシステム)による、「二頭立て一党独裁」政治システム構築の先頭に立った。民主党はそうした路線から生まれた「新自由主義」の先駆け政党・新保守政党として役割を始めた。
2000年に入ると、自民党は、
憲法改定準備を国会(国民の税金)で始めた。
衆参両院での憲法調査会設置、および憲法審査会設置で10年かけ憲法改定国民投票法案をつくって「改憲」準備した。
そして、自民党結党以来初めての日本国憲法改定草案を国会審議の成果を盛り込み作った。
日米防衛協力指針の改定も準備万端行い、
2014年7月集団的自衛権閣議決定。2015年9月安保法制可決
次は、日本国憲法改定・・・
諸悪の元凶=日米安保条約 ―――臭いものは元から絶たないとダメ
信ある政党・政治勢力は、
どんな時でも、「小選挙区制粉砕」、「日米安保条約廃棄」の旗は降ろさないこと。
そうすると、政治における敵と味方の識別がハッキリし、揺れません。
それが私の政治観です。
そうした闘争をする根性なし政党ばかりで、ズルズルと貴方の言うように「日本の危機」状態に押し込まれてきたのではないでしょうか。。。参考になればと、