宗教者災害支援連絡会(宗援連)主催の宗教者災害支援連絡会第25回情報交換会が開催され、その中でGLAの広報担当の鈴木氏から東日本大震災におけるGLAの活動状況の報告があった。
ここでは、発表された内容のいくつかをピックアップし、実際にGLAにおいて災害支援の在り様とはいかなるものかについて記してみる。当日(2016年1月30日(土)15:30-19:00)は、東京大学仏教青年会を会場として沢山の参加者が集まった。
そして、具体的な活動を記録した映像は、教祖(高橋佳子氏)に密着取材しているようなもので、被災者との距離が非常に近いものだった。これまで、宗教団体のトップが直接的に出てくるような映像を見たことがなかったのでとても強い印象を残した。
以下は、その時の議事録の一部抜粋です。
https://sites.google.com/site/syuenrenindex/home/report/meeting/20160130suzuki
○GLAの災害支援の基本的な考え方
高橋佳子先生が率先して菩提心を実践され、共同体あげて最善を尽くすフロントに立たれている。
災害支援の基本的な方針として、「命・生活・人生・魂を守る」。
会員を支援し、会員を拠点として周辺に物心両面で支援している。
人間を魂としてとらえ、「試練は呼びかけ」という事態への向かい方を大切にし、会員に浸透している。この生き方が自助という観点からも大きかった。
○震災発生直後の支援
震災発生直後に対策本部を立ち上げる。
高橋先生は被災地の皆様の悲痛の叫びを感じ、国難と受けとめられた。情報を集め、何が必要か判断して会員へ呼びかけた。迅速な支援へ。
会員の安否確認、東北へのお手紙、緊急支援物資を積んで12日に現地へ。
翌日には全国を回線でつないでのテレビ会議。「言葉にできない悲しみ、大災難と感じている」
多くの魂の冥福祈り、黙祷。未曽有の大災害に際して、大切にしていく4つの指針(命・生活・人生・魂を守る)を示された。被災地の会員の皆様は「試練は呼びかけ」と生きている。その命の絆を守ることを会員へ呼びかける。
既存の情報網、フェイスブック、ツイッターを駆使して現状把握。
全国への支援を呼びかけ、近畿、中京、東京、北海道、九州、中国四国、北陸から60台、100トン以上の支援物資が届けられた。
医療、法律相談なども行った。
物資は避難所などへ不足物資を確認して届けた。
全国青年がボランティアで家屋清掃やがれき撤去などにも活躍。
青年が被災地に赴くにあたっての3か条
・すべての想いと行いは自らの発意を基とする。
・大きな目と耳を生きる。その人の想い・場に流れる気を察知する。必要をされていることを自分から探す。
・よくはたらく身体を生きる。爽やかで元気な挨拶と和顔愛語。
9月まで活動を続けた。今でも石巻の支援先へ訪問している。