都知事選、政策の違い分かりますか 主要3候補を比較
2016/7/18 18:25
「首都の顔」を決める東京都知事選(31日投開票)。多くの人々が3連休の16〜18日、各候補は街頭演説やインターネット番組への出演などで有権者にアピールした。ただ、公約を十分検討する時間もないまま告示直前に出馬を決めた候補もおり、政策論争が深まっているとはいえない。ようやく出そろいつつある主要候補の公約を比べると――。
■多くは共通
東京都知事選の主な候補の主な公約
鳥越俊太郎氏 増田寛也氏 小池百合子氏
待機児童 保育所の整備などあらゆる施策で待機児童ゼロを目指す 「緊急プログラム」を策定し、早期に解消する 待機児童ゼロを目標に広さ制限などの規制を見直す
高齢者介護 施設を確保し、介護職の給与・処遇を改善する 首都圏全体で介護態勢を構築し、ロボット活用も推進する 都の遊休空間を利用し、施設不足を解消する
東京五輪・
パラリンピック 徹底してコスト縮減し、魅力を世界にアピールする体制をつくる 13万人以上のボランティアなど、全国民参加型の大会にする 予算や運営の適正化を進め、意思決定プロセスを明確にする
防災、首都直下
地震対策 耐震化・不燃化を促進する 不燃化・耐震化をスピードアップする 耐震化・不燃化を2020年までに加速させる
中小企業支援
・経済対策 職人文化をマイスター制度ではぐくむ 海外展開支援など、中小企業の持続的成長を支援する 事業再生・ベンチャーファンドを育成する
14年2月の前回都知事選は「原発」が大きな争点となり、各候補の立場の違いが鮮明になった。今回、鳥越俊太郎氏(76)、増田寛也氏(64)、小池百合子氏(64)の主要3候補がホームページなどに載せた公約をみると、主要な政策に大きな違いはほとんど・・・
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO04973620Y6A710C1I00000/
都知事選挙2016政策公約内容一覧まとめ!主張の違いを比較し当選者を予想
小池百合子(こいけ・ゆりこ)
出身:兵庫県芦屋市
生年月日:1952年7月15日。64歳
経歴:関西学院大学社会学部→カイロ大学(首席で卒業) 元防衛大臣
所属:無所属(かがやけ Tokyo 支援)
【政策】
スローガン「都民が決める、都民と進める」
@都政の透明化(いつ、だれが、なにを、どこで決めているのか明確にする)
A都知事報酬5割削減
B3つの新しい東京を作る
1,ダイバーシティ東京(だれもが生き生きと生活出来る東京)
・女性政策を全面に
・待機児童ゼロ
・介護離職ゼロ
・地域包括ケアシステムの充実
・残業ゼロ、満員電車ゼロを目指す
2,セーフシティ東京
・安心、安全、元気な東京
・耐震化、不燃化を加速
・電柱ゼロ化
・商店街の発展
3,スマートシティ東京
・環境、金融先進都市東京
・省エネ技術の徹底普及
・東京をアジアNo. 1の国際金融都市に
もとキャスターなだけに問いかける(伝える)力はとても高いと感じます。
自民党を敵に回し、一人で孤独な戦いを行っているというイメージが選挙にどう影響するか?鳥越氏、増田氏と接戦になると予想されますが、最有力候補であることは間違いなさそうです。
英語も流暢に話す様は、国際都市の首長としては申し分ないですね↓
鳥越俊太郎(とりごえ・しゅんたろう)
出身:福岡県うきは市。
生年月日:1940年3月13日生まれ。76歳
経歴:京都大学卒業後、毎日新聞社へ入社。ジャーナリスト
所属:無所属(民進党・日本共産党・社会民主党・生活の党と山本太郎となかまたち・緑の党・東京生活者ネットワーク 推薦)
【政策】
・知事の海外視察費用・公用車利用のルール見直し。
・知事の視察等の情報公開の徹底。
・政治資金規正法の見直しを国に働きかける。
・五輪経費の徹底したコスト縮減の実施。
・東京の可能性や魅力の世界への発信体制の構築。
・東京都のがん検診受診率をまずは50%、最終的には100%への引き上げ。
・都民皆先進医療を受診の実現。
・受動喫煙防止条例の制定。
・保育所の整備とあらゆる施策を通じ、待機児童ゼロへ。
・保育士の給与・処遇の改善。
・すべての子どもに学びの場を提供。
・貧困・格差是正に向け、若者への投資を増やす。
・特別養護老人ホームなどの高齢者の住まいの確保。
・介護職の給与・処遇の改善。
・子育て・介護分野への優先的な予算を配分の実施。
・住宅・マンションの耐震化助成の拡充。
・ハード・ソフト両面からの防災対策の推進。
・脱原発に向け、太陽光やバイオマスなど、再生可能エネルギーの普及を推進。
・テロ・サイバー攻撃への万全の備えを確立。
・正社員化を促進する企業への支援と不本意非正規社員の解消。最低賃金の引き上げを推進。
・長時間労働の是正や働き方改革によりワークライフバランスを推進。
・職人文化のマイスター制度確立。
・市区町村への財政支援の強化。多摩格差の是正と、多摩・島しょ振興の推進。
・男女平等、DV対策、LGBT施策、障害者差別禁止などの人権施策の推進。
・非核都市宣言の提案。
公約目白押し。とてもいいことがズラ〜っと書かれていますが、こんなにたくさん取り組めるんでしょうか?
あまりにもいいことが書かれすぎて逆にどうなんだろう?と心配になってしまうのは私だけでしょうか。
この中でも目玉は、やはり自身の経験も存分に活かせる ”がん検診受診率の向上” でしょう。これ自体はとてもいいことだと大賛成です。
ただ、ちょっと大局観にかける気も。。。
76歳とかなり高齢なので健康面に不安な人も多いと思われ、この点をいかに払拭し、問題ないことをアピールできるかも大事かと思います。
同氏は民進党を始めとする野党からの支持を受けており、小池氏と増田氏の対抗馬といった構図で見られています。
【その他】
7月12日の出馬会見の様子↓
ちなみに15:12〜あたりから戦争中のことを語っておりますが、これが嘘だとにわかに話題になっています。
「私は昭和15年の生まれです。終戦の時20歳でした。もちろん空襲も覚えてます。防空壕に逃げ込んだこともよく記憶しております。」
※wikipediaより引用
と発言。昭和15年(=1940年)生まれであれば、終戦当時(1945年)は20歳ではなく5歳のはず。何故このような嘘をついたんでしょうか?おそらく世界各国が右傾化している現状を憂い ”戦争というもの知っている” という点をアピールしたかったのだと思いますね(でも嘘はダメですよね)。
増田寛也(ますだ・ひろや)
出身:東京都。
生年月日:64歳
経歴:東京大学法学部卒。建設省入省。政治家。総務大臣。前岩手県知事
所属:無所属(自由民主党・公明党・日本のこころを大切にする党 推薦)
【政策】
・待機児童解消緊急プログラムを策定し、8,000人の待機児童の解消の実現。
・子育て世代包括支援の構築(妊娠・出産・産後・子育てをサポート)。
・女性の活躍を推進(仕事と生活の両立できる働き方改革を推進)。
・ICTやロボットを活用し、首都圏全体で介護体制を構築。
・地域共生社会の実現(子供の貧困、生活困窮者に寄り添う)。
・高齢者や障害者が安心して暮らせるユニバーサルデザインの街づくり。
・木造住宅密集地域の不燃化と耐震化の対応を加速。
・帰宅困難者の一時滞在施設を大幅に増加。
・大災害発生時の近隣、遠方自治体との連携計画を都区町村ごとに策定。
・東京五輪(パラリンピック)と一体でラグビーW杯2019の機運醸成。
・13万人以上のボランティア等全国民参加型大会の開催。
・テロ、サイバー攻撃などへの万全の備え。
・東京を世界有数の観光都市化。
・国の成長戦略と連携して都のGDPを大幅アップ。
・中小企業の海外展開支援(持続的成長のサポート)。
・東京を世界の環境先進都市の発展。
・三環状道路ネットワークの完成(外観道東名以南の開通実現)。
・2020年以降の東京のグランドデザインを策定。地方との連携を強化。
こちらも政策目白押しです。
生活面も入っていますが、やはりオリンピックや経済な部分についても言及していると感じます。
与党が擁立する候補だけに、国の方針を推し進める(これまで通り)の無難な政策との印象です。
【その他】
同氏は一部で”外国人参政権”を認める様な発言をしたことで、一部非難されています。
「永住外国人の地方参政権ですが、これは私は地方参政権を認めてしかるべしと考えております。地域にいろいろ貢献して、きちっと納税をしていただいているみなさんだ」
※wikipediaより
納税していれば問題との考えの様ですね。
また岩手県知事時代には、岩手県知事就任前の7000億円から12年間で1兆4000億円にまで、岩手県の赤字を拡大させたことが、現在話題になっており、対立候補はこの点を追求し、知事職には不適格といった形で責めるのは必至でしょう。
http://imasugunews.com/5709.html
選候補者21名の都市・住宅政策を整理してみた
主要3候補(鳥越・増田・小池)の公約において、「耐震化・不燃化の促進」は共通している。
違いがあるとすれば、「環境先進都市・観光都市化(増田)」「都道の電柱ゼロ化(小池)」くらいか。
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東京都知事選挙|東京都選挙管理委員会
※以下、届出番号順。敬称略。
もくじ
高橋 尚吾 ( 32 ) 無職
谷山 雄二朗 ( 43 )Japan Broadcasting.net代表取締役 CEO
桜井 誠 ( 44 ) 作家
★鳥越 俊太郎 ( 76 ) ジャーナリスト
★増田 寛也 ( 64 ) 大学院客員教授、元総務大臣、元岩手県知事
マック 赤坂 ( 67 ) 会社役員
山口 敏夫 ( 75 ) 政党役員、元労働大臣
山中 雅明 ( 52 ) 税理士
後藤 輝樹 ( 33 ) 自営業
岸本 雅吉 ( 63 ) 医療法人理事長
★小池 百合子 ( 64 ) 団体役員、衆議院議員、元防衛大臣
上杉 隆 ( 48 ) 会社役員
七海 ひろこ ( 32 ) 幸福実現党広報本部長(兼)財務局長
中川 暢三 ( 60 ) 会社顧問、元加西市長
関口 安弘 ( 64 ) 建物管理業
立花 孝志 ( 48 ) 株式会社代表取締役社長、元船橋市議会議員
宮崎 正弘 ( 61 ) 大学教授
今尾 貞夫 ( 76 ) 医師
望月 義彦 ( 51 ) 会社役員
武井 直子 ( 51 ) 無職
内藤 久遠 ( 59 ) 会社員
高橋 尚吾 ( 32 ) 無職
https://twitter.com/shogo_tkhs
地域ごとの被災の特性に特化した対策構築を早急に取り組み、周辺自治体との連携を強化。(選挙公報から)
谷山 雄二朗 ( 43 )Japan Broadcasting.net代表取締役 CEO
http://yujirotaniyama.com/
(特に言及なし)
桜井 誠 ( 44 ) 作家
http://tosyukai.net/m-sakurai.html
(特に言及なし)
★鳥越 俊太郎 ( 76 ) ジャーナリスト
http://shuntorigoe.com/
■安全・安心なまちづくり
耐震化・不燃化の促進、帰宅困難者対策で災害に強い東京をつくります。
再生可能エネルギーの普及で、持続可能な東京を実現します。
→住宅耐震化率83.8%から100%を、再生可能エネルギー割合8.7%から30%を目指します。
住宅・マンションの耐震化助成を拡充します。
民間事業者との連携やITの活用などにより、ハード・ソフト両面からの防災対策を進めます。
(政策|東京都知事候補 | 鳥越俊太郎公式サイト)
★増田 寛也 ( 64 ) 大学院客員教授、元総務大臣、元岩手県知事
http://www.h-masuda.net/
大災害の不安を解消し、安全に守られる東京の実現
整備が足踏みしている木造住宅密集地域の不燃化、耐震化をスピードアップし、いつ発生するか分からない大震災からの不安を解消します。
(防災強化・3本柱)
1.木造住宅密集地域の不燃化、耐震化をスピードアップ
2.帰宅困難者の一時滞在施設を大幅に増加
3.大災害発生時の近隣・遠方自治体との連携計画を都・区市町村毎に策定
(魅力あふれる東京への経済活性化・3本柱)
1.東京を世界有数の観光都市化
(2020年大会後を見据えた将来展望・3本柱)
1.東京を世界の環境先進都市に発展
2.外環道東名以南を開通させ早期に三環状道路ネットワークを完成
3.2020年以降のグランドデザイン策定、「地方・東京連携プロジェクト」の推進
(政策・理念 | 増田寛也オフィシャルサイト)
マック 赤坂 ( 67 ) 会社役員
http://smileparty.info/
(特に言及なし)
山口 敏夫 ( 75 ) 政党役員、元労働大臣
https://www.facebook.com/profile.php?id=100010836511051
(特に言及なし)
http://shuntorigoe.com/pg_tochiji.html
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/701.html