英キャメロン首相、辞意を表明 「10月までに新首相を」[日経新聞]
2016/6/24 17:12
英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受け、残留を主張していた英キャメロン首相は24日、「新しい指導者が必要だ」との声明を読み上げ辞任する考えを表明した。時期は「私の考えでは保守党党大会が始まる10月までに新首相を選ぶべきだ」とした。
キャメロン氏は「私は英国がEUに残留した方がいいと信じるが、離脱多数という結果には疑問を差し挟む余地が無い。尊重しなくてはいけない」と発言。今後英国とEUが離脱の時期や方法を議論するが、「新しい指導者が交渉をすべきだ」と辞任の理由を明らかにした。
国民投票の結果は離脱を求める票が51.9%、残留を求める票が48.1%と国を真っ二つにした。キャメロン氏は「私を含め、負けた側は離脱がうまくいくよう協力すべきだ」と強調し、国内が再度団結する必要性を訴えた。自身も来週欧州理事会に赴き、今後の方針などについて説明するという。
国民投票の結果を受け、英ポンドが急落するなど市場では動揺が広がっている。キャメロン氏は「英国経済は基本的に力強い」と市場関係者に冷静な対応を呼びかけた。「すぐに人、モノ、サービスの流れが変わるわけではない」と説明した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H6Z_U6A620C1000000/?dg=1&nf=1