米国債と米国株、4−6月期にパフォーマンス逆転−米利上げ近づく
Wes Goodman
2016年5月31日 16:57 JST
米国債は4−6月(第2四半期)に入って米国株に対する優位を失った。予想以上に良好な米経済指標で利上げが近づいた。
ブルームバーグの集計データによれば、米国債の相場は4月と5月に停滞し、4−6月期はこれまでほぼ横ばい。一方、S&P500種株価指数は3月末以降に2.3%上昇した。1−3月(第1四半期)は米国債の値動きが株式を上回った。
ブルームバーグ・ECO・USサプライズ指数によれば、米経済指標がエコノミスト予想を上回る幅は1年4カ月ぶりの大きさになっている。今週は5月の米雇用統計も発表される。
CIBC(カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマー ス)証券金融商品部の大江一明部長は、米経済の状態は悪くないとして、米当局は6月か7月に利上げをするだろうと予想。米国債は値上がりしないとの見通しを示した。
フェデラルファンド(FF)金利先物が示唆する6月の米利上げ確率は30%、年末までに利上げがある確率は74%となっている。
原題:Treasuries Lose Their Lead Over Shares as Fed Moves Toward Shift(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-31/O81KHH6S972J01
米個人消費:4月は前月比1%増、7年ぶり大幅な伸び−所得0.4%増
Victoria Stilwell
2016年5月31日 23:31 JST
関連ニュース
ユーロ圏:5月インフレ率はマイナス0.1%−4カ月連続の物価下落
ドラギECB総裁、原油ミニブームではインフレ目標達成に至らず
漫画アシスタントの佐藤さんも、人々をタンス預金に駆り立てる訳とは
米国債と米国株、4−6月期にパフォーマンス逆転−米利上げ近づく
4月の米個人消費支出(PCE)は約7年ぶりの大幅な伸びとなった。米商務省の31日の発表によると、PCEは前月比1%増と、2009年8月以降で最大の増加率。 市場予想は0.7%増だった。前月はほぼ変わらず。4月の個人所得は前月に続き0.4%増だった。
金融当局がインフレ目標の基準とするPCE価格指数は前月比0.3%上昇と、2015年5月以降で最大の伸び。前年比では1.1%上昇となった。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの米国エコノミスト副責任者、ミシェル・マイヤー氏は「過去数カ月間の消費がかなり軟調だったことを考えると、抑制されていた消費が相当あったのだろう」と述べ、「経済にとって消費は割と明るい部分だろう」と続けた。
インフレ調整後の実質ベースPCEは0.6%増と、2014年2月以来最大の伸びとなった。前月は横ばいだった。変動の大きい食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は前月比0.2%上昇。前年比では1.6%上昇だった。
可処分所得はインフレ調整後ベースで前月比0.2%増、前年比で3.3%増加した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Consumer Spending in U.S. Rises Most in Almost Seven Years (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-31/O81NDZSYF02001
http://www.asyura2.com/16/hasan109/msg/315.html