シャープ モバイル型ロボット電話 ロボホン SR-01M-W
ロボット電話、蚊取空清、プレステVR…2016年のヒット商品を予測!〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160527-00000145-sasahi-bus_all
週刊朝日 2016年6月3日号
次のヒット商品は何か。
電通総研と博報堂生活総合研究所は、消費者へのネット調査をもとに予想している。
ドローン(小型無人機)、格安携帯、シェアサービス、イートイン、動画定額配信サービス……。二つの調査を見比べると、上位には共通する項目も多い。
両調査の担当者がともに指摘するのは、消費者が抱く「進化する技術への期待」。自動衝突回避システムやドローンなど、かつては夢のように思われた技術の実用化が進んでいる。
担当者の見方が一致したもう一つの注目点は、「生活を支えるロボットへの期待」。介護や接客などの現場で使われ始め、多くの人に身近になってきた。
「より生活に密着したロボットが増える」(電通総研)、「ロボットは身近な生活を変えると、生活者自身が考え始めている」(博報堂生活総研)。熱い期待が集まる。
すでに注目を浴びる新たな変わり種ロボットもある。シャープが5月下旬に売り出す予定のロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」だ。高さ約20センチ、重さ約390グラムと小型で、持ち運んで電話やメールを楽しめる。歩いたり、踊ったり、人工知能を生かした会話も可能だ。
「最初は半信半疑でしたが、実際に手に取ると、おもしろい製品でした。けっこう売れるかもしれませんよ」(ラジオNIKKEIの和島英樹さん)
液晶事業の不振で大赤字を出し、負け組になったシャープ。台湾の鴻海精密工業のもとで再建を進めるが、今年は海外発のもう一つの風変わりな品を出した。
蚊を捕獲する機能のあるプラズマクラスター空気清浄機で、その名も「蚊取空清」。紫外線を出すUVライトで蚊を誘い、近づいたら空気とともに吸い込む。薬剤を使わず、子どもや高齢者のいる家庭でも安心だ。
実はこの品、これまで東南アジアで売っていたという。日本でも売れそうとみて、今年から展開することに。今夏は国内でデング熱拡大の恐れもあり、よく売れるかも。最近は経営の鈍さが注目される同社だが、「目の付けどころがシャープ」となるか。
同様に、近年は業績がさえなかったソニー。10月にゲーム端末「プレイステーションVR」を出す。映像の中に入り込む感覚のバーチャルリアリティーを体験できる。16年末時点で、50本以上のソフトが出る予定。
今年はVR元年とも言われる。市場が急拡大し、「25年までにデスクトップPCと同じ規模まで成長する」(米ゴールドマン・サックス)との見方がある。
プレステVRについて、株式アナリストの今北洋さんは「価格は5万円弱で、プレステVR自体のソニーの業績への貢献度は限定的ですが、これからのVR市場をけん引できる品」と目をつける。
ヒットを飛ばせば、業績は上向き、株価も給料も上がるかもしれない。そんな期待の品、さて今年は何が出てくるのか。