参院選後、安倍政権は、臨時国会を召集
して、TPP批准に突き進む可能性が高い !
スティグリッツ教授:
国際企業の最悪な利己性が強調される、TPPは悪い貿易協定だ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2016/05/11より抜粋・転載)
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1)安倍政権は、今次通常国会でのTPP承認を断念した !
安倍政権は、今次通常国会でのTPP承認を断念し、参院選後の臨時国会での継続審議とする方針を固めた。今次通常国会は6月1日に会期末を迎える。
熊本で激甚災害が発生し、熊本では、いまなお多数の市民が極めて厳しい状況に置かれている。
また、活断層の活動は、活発化しており、阿蘇山などの火山活動も連動するかたちで、活発化しているとの見方も浮上している。
2)川内原発・伊方原発が、直下型地震で激しい
揺れに見舞われる蓋然性は高い !
鹿児島県の川内原発および、愛媛県の伊方原発は、日本最大の活断層である中央構造線上に位置している可能性が高く、両原発が直下型地震で激しい揺れに見舞われる蓋然性は高い。
今回の熊本地震の「前震」と位置付けられている4月14日のM6.2の地震により、熊本県益城町では、1580ガルの地震加速度が観測された。
川内原発の耐震性能基準は、わずか620ガル、伊方原発の耐震性能基準は、わずか570ガルしかなく、今回の「前震」並みの直下型地震が、両原発直下で発生すれば、第二のフクシマ事故を引き起こす可能性は十分にある。
3)熊本地震・1580ガルの地震加速度なのに、 耐震性能基準は、
40%未満の原発のまま放置 する、安倍政権 !
そして、その規模の直下型地震が、両原発直下で発生しないと断定できる専門家は一人も存在しない。
フクシマ原発事故は、東京電力の鼓紀男副社長が明言したように、完全なる「人災」であったが、次に発生する危険性が高い、第二のフクシマ事故も、発生すれば、これも間違いのない「人災」ということである。
「人災」ということは、「事故」ではなく「刑事事件」であることを意味する。
4)無責任な安倍政権下、被災地では、いまなお、
極めて厳しい状況が続いている !
話が横道にそれたが、熊本などの被災地では、いまなお、極めて厳しい状況が続いている。
被災地で被害に遭われた方には、心より哀悼の意とお見舞いを申し上げる。
このような情勢であるから、とても衆議院総選挙を実施できる状況にはないが、安倍首相は、国民の生活ではなく、自分の生活を第一に考えるから、このような状況であっても、自分の利益のために、6月1日に衆議院を解散して、7月10日に総選挙を実施する判断を示さないとも言い切れない。
5)熊本地震が続いても、利己主義者・安倍首相は、
衆参ダブル選が実施される可能性はある !
日本の主権者は、7月10日に衆参ダブル選が実施される可能性がゼロではないことを念頭に入れて行動する必要がある。
日本の国民にとって百害あって一利のないTPPが、今次通常国会で承認されなかったことは、誠に喜ばしいことである。
私たちは、TPP批准阻止に向けて、地道な活動を展開してきているが、こうした、主権者の行動がもたらした大きな成果であるということができる。
6)違憲・民意無視の政治に対して、多数の主権者は、
「安倍政治を許さない !」の思いを強めている !
安倍政権が暴走して、この国を破壊し尽くそうとしているが、多数の主権者は、
「安倍政治を許さない !」の思いを強めている。
その主権者が大同団結して行動することにより、「安倍政治を許さない !」
現実が生じる可能性を、今回のTPP批准阻止の事例は暗示している。
私たちは、希望を捨てずに行動を続けるべきである。
いや、その連帯行動を大きく拡大するべきである。
しかしながら、まったく油断はできない。
7)参院選後、安倍政権は、臨時国会を召集して、
TPP批准に突き進む可能性が高い !
安倍政権は、参院選が終了すれば、あまり時間を置かずに臨時国会を召集して、TPP批准に突き進む可能性が高い。
息をつくことはできたが、休息は許されない。
TPP批准阻止、そして、TPPを成仏させるためには、ここからが本当の勝負になる。
TPP批准を阻止するには、この夏の参院選、あるいは、衆参ダブル選が、正念場になる。
このことを明確にしておく必要がある。
TPP批准阻止アクション実行委員会では、毎週水曜日の国会行動を展開してきたが、本日、5月11日(水)夕刻にも国会行動が実施される。
8)TPP批准を阻止するには、この夏の参院選、
衆参ダブル選が、正念場になる !
5月11日(水)TPP協定を批准させない !水曜日行動:
http://tpp.jimdo.com/2016/05/11/hijunsoshi/:17時30分〜18時30分
衆議院第2議員会館・多目的会議室:「TPPを批准させない 5.11院内集会
−TPPを参議院選挙の一大争点にするために」
19時00分〜20時00分:「国会議員会館前抗議行動」:衆議院第2議員会館前
上記の予定で、市民と国会議員による抗議行動が予定されている。
日本の政治を変えるために、何よりも必要なことは、主権者の行動である。
このことを忘れてはならない。
政党の役割は重大だが、その政党に力を付与する、その政党を動かす、その政党を正しい方向に誘導するのは、主権者である。
9)TPP批准阻止を、参院選重要争点に位置付ける
ための方策が検討される !
本日の集会では、TPP批准阻止を、参院選重要争点に位置付けるための方策が検討される。
日本の主権者の多数意思により、TPP批准を阻止し、TPPを成仏、消滅させなければならない。
また、5月21日土曜日は、世界同時・反モンサントデー !
世界中で、遺伝子組み換え作物はいらない !
私たちに食料主権を ! などを訴えるアクションが行われる。
反TPP運動を主導されている一人である内田聖子さん:https://twitter.com/uchidashoko:より、「私たちも銀座でデモを予定しています。詳細は、決まり次第告知しますので、まずはこの日の午後、空けておいてください !」
のメッセージが届いている。この活動にもぜひ参加いただきたい。
−この続きは次回投稿します−
(参考資料)
T スティグリッツ教授:
国際企業の最悪な利己性が強調される、
TPPは悪い貿易協定だ !
(mainichi.jp 毎日新聞2016年4月18日 東京朝刊より抜粋)
TPPの漂流=山田孝男の主張:
◆TPPは、国民にとって本当にいいことなのか ?
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の最重要の論点は、それが国民にとって本当にいいことかという問いに尽きる。
政府は「GDP(国内総生産)が増え、みんなハッピー」と言うが、「潤うのは国際企業とエリート層だけ」という不信が、国の内外に根強くある。
地震・火山列島、ますます鳴動の時、TPPは誰を助けるしくみなのか、問い直す意味はあろう。
☆ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授
は、安倍政権のTPPでみんなハッピー」説と反対の主張 !
日本政府の「TPPでみんなハッピー」説と鋭く対立し、問題を浮き彫りにしてみせるのが、ノーベル経済学賞受賞、ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授(73)である。
この人、先月、安倍晋三首相(61)に消費税率の据え置きを進言して注目を浴びたが、同じ日、東京・渋谷の国連大学で講演し、こう断言していた。
☆国際企業の最悪な利己性が強調される、
TPPは悪い貿易協定だ !
「TPPは悪い貿易協定である。国際企業の最悪な利己性が強調される。欧州はそれを理解して非加入を選んだ。日本が入れば、劣った、二流の協定に縛られることになる」
TPPはなぜ悪いか。スティグリッツの新聞・雑誌寄稿を集めた「世界に分断と対立を
撒(ま)き散らす経済の罠(わな)」(徳間書店、2015年刊、原題 The Great Divide)から拾うと、
「このような協定が国際貿易を統制すれば、国際企業は(理論上は)1970年の自動車排ガス規制、72年の水質汚濁規制、直近の世界金融危機(リーマン・ショック)以前の活動に戻ることさえできる」 ことになり、暴走する可能性があるからだ。
☆TPPは、あらゆる人々の犠牲のもとに、
米国のごく一部の最富裕層と、
世界各国のエリート層が恩恵を得る !
その結果、「あらゆる人々の犠牲のもとに、米国のごく一部の最富裕層と、世界各国のエリート層が恩恵を得る、という状況が築きあげられてしまう危険を秘める」からである。
スティグリッツは分配の平等、公平を重視する点において、左派に分類される経済学者である。
ノーベル賞の経済学者が全員、TPPを批判しているわけではない。
☆共和、民主両党の指名を争っている主要候補
のすべてがTPPに反対している !
だが、米大統領選の予備選を見よ。格差是正が争点になり、共和、民主両党の指名を争っている主要候補のすべてがTPPに反対している。米議会でもTPP承認は難しいというのが今日の現実である。 TPPは環太平洋12カ国の貿易協定である。
農産物、自動車、医薬品などの関税から金融、サービス、投資の自由化、知的財産、電子商取引のルールづくりまで内容が広く、評価は一様ではない。
日米豪を含み、中露韓は除くので、安全保障同盟の性格も帯びている。
2010年、民主党政権が、参加検討を表明した。
成長優先、同盟重視の安倍政権は迷わず参加を決め、今年2月、署名。今月5日からTPPの承認案と農業対策など関連法案の審議が衆院で始まった−−というのが、これまでの流れである。
☆前農林相が、秘密情報で書いた、内幕本
のゲラが流出する間抜けさは、おかしい !
熊本で大地震が起きる直前、国会は「のり弁当みたいな黒塗り文書」や、時機が悪過ぎる西川公也(こうや)衆院TPP特別委員長(73)=元農相=の「交渉内幕本」で紛糾した。
外交交渉記録の開示が、制限されること自体は、やむを得ない。
秘密情報で書いた内幕本のゲラが流出する間抜けさはおかしいが、それをはやし立てるだけでは建設的でない。
U 平気でうそをつく 自己愛性人格障害
(mora110.blog.fc2.comより抜粋・転載)
平気でウソをつく(都合のいい妄想)
・みえみえのうそをつきます。失敗をしてもすぐに埋め合わされ、プライドはすぐに復活します。
◆自分を正当化するために嘘をつく
・自分の身を守るため、話のつじつまを合わせるために嘘をつく
・周囲に対して思いやりに欠けた行動を正当化するために、もっともらしい理由を付けようとする。
◆注目を集めるために嘘をつく
・自尊心を保つため、虚栄感から安易に嘘をつく。
(大袈裟、話を盛る、つくり話をする、ホラをふく等)
◆ターゲットを貶めるために嘘をつく
・自分が勝る為には平気で事実を捻じ曲げ、他者を貶め、嘘もつく。
・客観的事実はどうでもよく、事実を勝手に曲げ、自分に対する錯覚を必要とあらばうそをつくこともかまわない。
●もともと、裏付けのない優越感ですので、話のつじつまを合わせるために嘘をつくこともありますが、
本人には嘘をついているという意識はあまりありません。ときにはホラ話のように、話がどんどん大きくなっていって、どこまで本当なのか分からなくなります。―以下省略―