5月8日、中国税関総署が公表したデータによると、4月の中国輸出と輸入は、国内外の需要が振るわず、共に予想以上に減少した。提供写真。江蘇省の港で4月撮影(2016年 ロイター/China Daily)
中国の輸出入、4月はともに予想以上に減少 内外の需要振るわず
http://jp.reuters.com/article/china-economy-trade-idJPKCN0XZ0BT
2016年 05月 8日 19:54 JST
[北京 8日 ロイター] - 中国税関総署が公表したデータによると、4月の中国輸出と輸入は、国内外の需要が振るわず、共に予想以上に減少した。これを受け、中国の景気回復期待が後退した。
前月プラスに転じていた輸出は前年比1.8%減少。輸入は同10.9%減となり、18カ月連続のマイナスとなった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は、輸出が0.1%減、輸入が5%減だった。
3月の輸出は11.5%増、輸入は7.6%減だった。
コメルツ銀行(シンガポール)の新興国市場担当シニアエコノミスト、周浩氏は「輸出と輸入はともに予想よりも弱かった。これはアジア各国の貿易低迷と一致しており、新興国にとり今年も厳しい年になることを示している」と語った。
国・地域別では、最大の輸出先である米国向けの輸出が9.3%減少。一方、2番目の規模の欧州連合(EU)向けは3.2%増加した。
貿易黒字は455億6000万ドルとエコノミスト予想の400億ドルを上回った。
周浩氏は「中国の指標がやや下振れするリスクに市場は備える必要がある。一定の市場調整はおそらく不可避となるだろう」と述べた。