公用車で“理想郷”通い 舛添知事の厚顔無恥に学ぶ錬金術
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180427
2016年4月28日 日刊ゲンダイ
「理想郷」にある舛添都知事(右)の別荘(C)日刊ゲンダイ
金持ちになりたけりゃ、この男の“錬金術”に学ぶべし、だ。
豪華すぎる海外大名出張に続き、公用車を使った“頻繁すぎる”週末温泉地別荘通いが発覚した舛添要一都知事(67)。発売中の週刊文春にスッパ抜かれた。
昨年から今年にかけ、都の公用車を使って年間48回、ほぼ毎週末、神奈川・湯河原町にある別荘に通っていた。報道陣から突っ込まれた舛添知事は「ルール通りやっているわけですから、何の問題もない」と鉄面皮にブレはない。恐れ入る。
■“アシ代”は都民にツケ回し
海外出張では1泊15万円のスイートに泊まり、公用車で別荘通いと、都民の血税で贅沢三昧。その一方で婚外子に対する扶助費の減額を要求したと報じられたこともある。私生活はケチり、都民の税金で豪遊。それでも居直る男だけが、金持ちになれる。
その湯河原の別荘というのが、またすごい。本紙記者も訪ねてみたが、2メートルほどの塀に囲まれていて、中をうかがい知ることはできない。登記簿によると、敷地面積は約950平方メートルで、建物の延べ床面積は約270平方メートル。和風建築らしい。週刊文春によると、土地と建物で2億円近くかかっているというが、舛添知事は妻が代表を務めるファミリー企業名義で1999年に土地を買い、2001年に建物を新築し、いずれもキャッシュでポン!だ。地元住民が言う。
「奥さんの実家が近くにあって、足しげく通っているうちに気に入って購入したそうです。舛添さんの別荘があるエリアの最寄りのバス停名は『理想郷』。海も見えて、日当たりもいい“一等地”で、芸能人などセレブの別荘が多い。厚労相時代(07〜09年)にはSPを引き連れて、スーパーに買い物に行く姿も見かけましたが、最近はたまにコンビニに出かけるぐらいですかね」
東京都世田谷区にある舛添知事の自宅兼事務所にしたって、「敷地面積は約135平方メートル、地上3階地下1階の建物と合わせて、1億5000万円は下らないでしょう」(地元不動産業者)。
舛添知事は、自らが代表を務める2つの政治団体が13年、舛添知事のファミリー企業に、事務所賃借料や家賃として計531万円を支出と報じられた。政治団体もファミリー企業も同じ舛添知事の自宅内にあるため、結果的に政治資金の「還流」だと批判されたが、舛添知事は当時も、「税務処理をしており、何の問題もない」と意に介さず。
実際、都知事就任後の14年分の収支報告書でも、月額44万2500円の事務所賃借料がファミリー企業に支払われ続けていた。まさにカエルの面に何とやら。恥知らずになることが、金持ちへの一番の近道のようだ。