「報道ステーション 恐るべき決断と機動力だった:masanorinaito氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/19748.html
2016/4/2 晴耕雨読
https://twitter.com/masanorinaito
報道ステーション、古舘さん最終回、お疲れ様でした。
テレビによって、ニュースを映像として見せることに天才的な方でした。
テレビの時代も終わりを告げる感があるな。
報道ステーションとクローズアップ現代は傑出した番組だった。
報道ステーションの凄いところは、事前に一切Q&Aを渡さないこと。
どんな意見を持っているかも問わないこと。
古舘さんは、その時に聞きたいことを尋ね、こちらもその場で答える。
それだけ。
まさしく真剣勝負だった。
これは、報道番組にゲストとして出演する者にとって高いハードルだったが、何かを言わされるということが全くない稀有な番組である。
テレビの報道番組というのは、出てくる人に注目が集まるが、実際にはVTRやパネルのつくり込みがどこまで出来ているかによって質が大きく異なる。
その点でも報道ステーションは圧倒的な力をもっていた。
取材の機動力、勘の良さ、映像のつくり。
去年の9月、トルコからギリシャに渡ろうとして亡くなったお子さんの写真が世界に流れた瞬間に、報ステのディレクターから電話がかかってきた。
その時まで、難民問題は「ヨーロッパの問題」と捉えられていた。
膨大な難民を抱えるトルコは日本のメディアから抜け落ちていた。
すぐに現地から中継してくれないかと頼まれた。
暫くして中継車が来た。
テレ朝のパリ支局長が来ることになったがその日の放送に間に合わない。
仕方ないので現地スタッフだけで生中継した。
この時など、番組が始まって古舘さんに呼びかけられるまで何の打ち合わせもなかった。
恐るべき決断と機動力だった