「背に腹は代えられない」 岡田代表+小沢一郎タッグの呉越同舟
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週刊実話 2016年3月24日号
民主党の岡田克也代表と生活の党の小沢一郎共同代表が3月2日夜、東京都内で会談した。両氏は民主、維新両党による合流に生活が参加する可能性について意見交換したとみられる。会談は約2時間行われ、小沢氏に近い輿石東参院副議長も同席した。関係者によると、岡田、小沢両氏は衆参同日選挙を想定し、選挙協力を進めることで一致したとされる。
だが、その舞台で“岡田代表が、生活の党の小沢共同代表に土下座した”との噂が永田町を駆け巡っている。
全国紙記者が言う。
「会談は都内のホテルで約2時間に及びました。なんと、その席には次の参院選では出馬を見送る元小沢氏側近の輿石東参院副議長も同席というから噂が噂を呼んでいるんです。表向きの理由は、衆参同日選挙を想定しての選挙協力と言うが、それだけではない。要は、民主、維新が合併後、再び小沢氏に協力を求め、小沢氏を“看板”にする相談がなされたという話」
岡田氏と言えば2010年から'11年、菅直人首相時代の民主党幹事長。当時、小沢氏は資金管理団体 「陸山会」の政治資金規正法違反容疑で検察審査会から強制起訴された。それを受け、岡田氏が中心となり衆院政治倫理審査会への小沢氏の出席、さらには党員資格停止処分などを決めたことから、2人の間には決定的な亀裂が入った。
「小沢氏は当時『菅直人と岡田だけは絶対に許せない』と意気まいていました。それ以来、小沢氏と岡田氏は絶縁状態なのですが」
と、首をかしげる元小沢側近の民主党関係者。
岡田氏も、小沢氏から完全に嫌われた存在だということを熟知していたはずと言うのだ。それにもかかわらず、今回、小沢氏との会談は、よほど背に腹は代えられない事情があったと、先の民主党関係者は語る。
「岡田氏も維新の松野頼久代表も、自分たちの顔では新党を作っても民意を集約できない事を重々承知。しかも、次のダブル選でボロ負けすれば新党を作っても即解体の危機。自分たちの政治生命もジ・エンドとなりますからね」(同)
頭を痛めた岡田氏と松野氏がひねり出した案が、小沢氏を前面に立てての自民党とのラスト選挙だという。
「そこで岡田氏が今回の会談で、小沢氏に土下座したともっぱらです。積年の恨みを氷解させた小沢氏は、岡田氏にこう言ったと、まことしやかな話も伝わっている。『自民党に大敗したら、自分が当選しても即国会議員のバッチを外すと国民に宣言する。小沢一郎の命をかけた最後の戦いと訴える。絶対に勝てる。そのための俺の作った小選挙区制度だ』」(同)
この話が本当であれば、その覚悟のほどは有権者にどこまで伝わるか。