経済専門家が次々警告 「3.9リーマンショック再来」の衝撃
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2016年2月28日 日刊ゲンダイ
パニック相場が来るのか?(C)AP
3月8〜10日に世界経済は大パニックに陥る――。そんな大胆予測が株式市場に流れている。
「米著名投資家のジム・ロジャース氏や、経済予測で知られるハリー・デント氏などが、次々と警告を発しています。リーマンショックを超える金融危機が起きる危険性があるというのです」(株式アナリストの櫻井英明氏)
ハリー・デント氏は「バブル再来」(ダイヤモンド社)といった著作もあり、市場関係者の注目度は高い。その彼が、1月下旬に発した警告には度肝を抜かれる。「08年のリーマンショックをはるかに上回る金融危機が起きる」というのだ。NYダウは今後1年〜1年半で5500ドル近辺まで暴落する恐れがあるとした。近ごろのNYダウは1万6500ドル前後だから、下落率は65%以上になる。日経平均にあてはめると5600円あたりだ。
「予測とはいえ、3月上旬は世界経済へのインパクトが大きいイベントが続くだけに気が抜けません。1日は米大統領選の予備選挙が集中するスーパーチューズデーで、4日は米雇用統計の発表がある。5日は中国で全人代が開幕します。その後もECB理事会、日銀の政策決定会合、米FOMCと続きます。さらに東日本大震災が起きた3月11日は発生年と同じ金曜日。当時の暴落がよみがえります。3月は要注意です」(証券アナリスト)
相場ジンクスにも、3月上旬に警戒すべきポイントがある。兜町で凶兆とされる皆既日食(インドネシアなどで観測可能)が9日に起きるのだ。ブラックマンデーが起きた87年も、日本で皆既日食が観測された。
「しかも、9日は株価が下落に向かうジンクスとして知られる新月です。嫌な予感がします」(櫻井英明氏)
3月9日は“リーマンショックの再来”に備えたほうがよさそうだ。