共和党候補ではトランプ氏(左)が、民主党候補ではサンダース氏が勝利した
共和トランプ氏、民主サンダース氏の勝利確実 ニューハンプシャー州予備選
http://www.cnn.co.jp/usa/35077668.html
2016.02.10 Wed posted at 11:50 JST
(CNN) 11月の米大統領選に向けたニューハンプシャー州の予備選は、共和党でドナルド・トランプ氏、民主党でバーニー・サンダース氏の勝利が確実となった。
両氏とも同州の世論調査で首位に立っていた。CNNが出口調査などに基づき、トップ確実と判断した。
候補指名争いの初戦となった先週のアイオワ州党員集会では、共和党でテッド・クルーズ氏が勝利。民主党では激しい接戦の末、ヒラリー・クリントン氏がサンダース氏を破っていた。
クリントン氏にとって、ニューハンプシャーでの敗北は予想されていたものの、今後の選挙戦に影を落とすことに変わりはない。2008年大統領選の予備選では同州を制し、夫のクリントン元大統領も1992年、ここでの勝利から勢いに乗って当選を果たした経緯がある。
トランプ氏の勝利も予想通りだが、アイオワでは世論調査で首位に立っていたにもかかわらず2位に終わっていた。もし連敗を喫するようなことがあれば、独特の選挙戦に深刻な疑問が投げ掛けられる可能性もあった。
トランプ氏は予備選当日の9日も、演説で「国境に壁を作り、オバマケア(医療保険制度改革)をつぶす」など、従来の主張を繰り返していた。
トランプ、サンダース両氏の勝利は、共和党と民主党でそれぞれ非主流派が選ばれたことを意味する。
共和党では、今後だれがトランプ氏のライバルになるかを占う2位争いが注目される。アイオワで健闘し、主流派トップの3位につけたマルコ・ルビオ氏は、6日に開催された候補者討論会での苦戦がどう響くかがカギとなりそうだ。
ルビオ氏やジョン・ケーシック氏、ジェブ・ブッシュ氏、クリス・クリスティー氏の共和党主流派勢は、今回の結果が思わしくなかった場合、選挙資金を集められず撤退を余儀なくされるかもしれない。