東証前引け、続落 円高が重荷、トヨタなど自動車が安い
http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXLASS0ISS13_05022016000000
2016/2/5 11:52 日経新聞
5日午前の東京株式市場で日経平均株価は4日続落し、前日比253円43銭(1.49%)安の1万6791円56銭で前場を終えた。外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れ、自動車など輸出株の輸出採算が悪化するとの懸念が強まった。発表のピークを迎える四半期決算にさえないものが目立ち、相場の重荷となった面もある。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日続落した。
円相場は一時1ドル=116円台半ばまで上昇し、日銀がマイナス金利導入を発表する前の水準まで切り上げた。足元で円安を手掛かりに買われた輸出株に利益確定売りを出すきっかけになった。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2752億円、売買高は15億7187万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1544と、全体の8割程度を占めた。値上がりは304、変わらずは86銘柄だった。
トヨタや富士重が下落。金融の三菱UFJやみずほFGも下げた。業績見通しを引き下げた東芝の値下がり目立つ。一方、国際石開帝石や石油資源が上昇した。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業のトップが経営支援へ意欲を示したシャープが上げた。業績予想を上方修正したヤマハが大幅高となった。
東証2部株価指数は4日続落した。ラオックスやサイバーコムが下げ、ぷらっとやMCJが上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕