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全球凍結(12)
アメリカは偉大な国だ。そう教えられてきた。実際、多くの他国を見ても、アメリカの優位は明らかだった。
我々が社会のルールを作り、我々が科学技術を進歩させてきた。アジアの国で多少の発明があったが、あれも、本当は我々の技術を秘密に譲り渡したものだ。彼ら自身が気が付かないように、あたかも彼ら自身が思いつき、発明したかのように装って、特許を取らせたものだ。1970年代にはほとんどの国で有力企業の内部に我々の息のかかったものがいた。彼ら自身が発明したと偽ったこともあるし、研究者にヒントを与えて誘導をしたものもある。
しかし、時々疑問に思う事もある。こういったこと自体が我々に都合よく事態を解釈しただけではないのかという疑問だ。本当に、新たな発明の全てが事前に我々が達成したものなのかどうか、それは検証されてはいない。
ドイツや日本からアメリカが巻き上げた課徴金や示談金は、しかしながら、数千億ドルを超える。少なくとも、これらははっきりと我々の力の結果だ。
第二次世界大戦で疲弊したドイツや日本の面倒を見て、戦後の繁栄に導いたのはアメリカだ。特に、日本には工業技術とは本来何か、品質管理とはどんな概念か、まさしく、近代合理主義の意味から我々が教えて行ったのだ。
我々は家畜を育て、それを殺して食料にする。ある意味、それと同じことだ。自然界で食物連鎖があるように、我々人間にも、上位下位がある。我々WASPはそのことを多少正直にやっているだけだ。
蒸気機関の発明が近代社会の扉を開いた。化石燃料の動力源としての利用。これが機械文明の開花を促した。人類の自由の壁。それはエネルギーにある。エネルギーさえあれば、鳥と同じく空を飛べ、魚と同じく海中を航行できる。技術とエネルギー、これが我々人間の生活を快適で清潔なものにしている。
知能の高い動物は、相手が自分の存在を大きく超えた力を持っていることが分かると相手を恐れ、かつ、神だとあがめる傾向がある。サルは、こちらが対等に扱ってやると、こちらを自分と対等の生き物だと思い込む。しかし、我々が全く比較にならないほどの力を持っていることが分かるとおとなしく従うようになる。手術で彼らの足を切り取ってやると、サルは我々の力を思い知り、その後はたとえ殴られようとはたかれようと、おとなしい。それどころか、こちらに気を使い、我々の姿を見ただけでおとなしく、従順に振る舞うようになる。
日本も同じだった。核爆弾の効果はてきめんで、GHQの命令に彼らは従順に従い、それどころか、こちらが命じてもないことを自ら言い出して従った。共産党に対する嫌悪はまさしくそういったものであり、本来なら、戦前の資本家たちの横暴に一般市民は共産主義に走るはずが、相も変わらず資本の力に屈するものが多かった。
2015年12月13日16時30分 武田信弘
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