「SEALDsが橋下徹の政治手法の「逆」を張った:内田樹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/19027.html
2015/12/10 晴耕雨読
https://twitter.com/levinassien
朝からの仕事だん。
「季論21」の石川康宏先生との対談のゲラリタッチ。
SEALDsと学者の会のことをいろいろ話しています。
同じ話題でこの夏から何回も話しましたが、SEALDsが橋下徹の政治手法の「逆」を張ったというのは僕だけしか言ってないんじゃないかな。
僕が「SEALDsすげえ」と思ったのは、8月の京都のデモのときのこと。
円山公園を出て四条大橋にかかるとき、南座の前を通りました。
ちょうど松竹新喜劇の公演中。
するとコールを止めたんです。
「こちらはいま公演中ですので、音消しますね」って。
かつての学生運動では考えられないことです。
昔の学生なら「喜劇を見て笑っているようなやつらに遠慮することはない」と言い放ったでしょう。
自分たちの運動への支援者をひとりでも減らすようなことはしないというSEALDsの態度に僕は「本気」を感じました。
市民的常識を踏みにじることのインパクトを最大限に活用したのが橋下徹の政治手法でした。
ふつうなら公人が口にするはずのない汚い言葉を吐き散らし、耳障りで非常識な発言を繰り返して、彼は大衆的な人気を集めました。
SEALDsはその逆の節度と抑制もまた強い訴求力があることを示したのでした。
>のまりく これ、なんでだったかな。 たしか「この先で公演やってるからボリューム絞れないか」って知らんおっさんに街頭から言われて、「あぁ、そりゃあもう絞りますとも」って言ったら、南座の前の赤信号で引っかかって、結果けっこう長いこと無音やった。笑
さて、そろそろチェックアウトして、今日はこれから都内某所で中田考先生と対談です。
ウエルベックの『服従』を手がかりに、「ヨーロッパのイスラーム化」という大きな主題について中田先生のご意見を伺ってきます。
中田考先生との対談2時間半だん。
いやー、面白かった。
パリのテロ、『服従』、アメリカ大統領選、「帝国分割論」、カリフ制と天皇制と談論風発。
この対談は来週の『週刊プレイボーイ』に掲載されます。
お楽しみに!
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本日の政党との意見交換会についてです。
市民側は、
@安全保障関連法の廃止、
A集団的自衛行使容認の閣議決定の撤回など立憲主義の回復、
B個人の尊厳を擁護する政治の実現、
以上3点を主軸に置いた市民連合を発足させる方向でまとまりました。
2000万人署名をさらに広げるとともに、来夏の参院選にあたっては、野党に対して候補者を1人に絞り込むことを要請し、さらに候補者の推薦や支援なども行います。
具体的にどんな政治を求めるかについても大枠はまとまっていますが、さらに詰めた上で、今月下旬に発足する予定です。
政党の側からもこのような動きを歓迎するとともに、安保関連法を白紙に戻す、また立憲主義を取り戻すための取り組みをさらに進めていく、加えて期待できる政策を示していくという趣旨の発言も多数なされました。
市民と政党の動きがこれまで以上に良い形でつながっていけばと思います。