逆に言うと、「ロシア・トルコ共謀撃墜事件」はここ1ヶ月のうちに決着させるという意志の存在を示唆している。
輸入禁止といっても、トルコへの依存率が高い品目や工業製品は対象外であり、対象品目も、年内に「余分に駆け込み輸出」すれば、1月になって実際に発効したとしてもしばらくならほとんど実害は生じない。
共謀であっても、両国だけでの決着は難しい。オバマ大統領が両国の関係改善に動いているようだが、誰かが架け橋になってあげなければ...
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ロシアのトルコへの制裁 農産物輸入禁止など[NHK]
11月30日 22時59分
ロシア軍の爆撃機がトルコ軍に撃墜されたことを受けて、ロシア政府はトルコの農産物の輸入や両国を結ぶチャーター便の運航の禁止など、経済制裁の内容を明らかにしトルコへの圧力を強めています。
トルコとシリアの国境付近で24日にロシアの爆撃機が撃墜されたことを受けて、ロシア政府はトルコに対して経済制裁を科すことを決め、30日に開かれたロシア政府の閣議でその内容を固めました。
それによりますと、年間の輸入額が日本円で2000億円を超えるトルコの野菜や果物の輸入を数週間以内に禁止するとしています。さらに、ロシアから年間およそ400万人の旅行客が訪れるトルコの観光業への制裁として、ロシアとトルコを結ぶすべてのチャーター便の運航を禁止するほか、定期便も管理を強化するとして、運航を制限する姿勢を示しています。
また、ロシアで建設労働者として働いているトルコ国民は、来年1月1日以降仕事を続ける場合、ロシア政府の特別な許可を得る必要があるとしています。
一方、衣料品などの工業製品の輸入は禁止しないとしていますが、メドベージェフ首相は「今回の措置は最初の1歩にすぎない」と述べ、制裁の範囲を拡大することも辞さない構えを示し、謝罪を求めてトルコへの圧力を強めています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151130/k10010324791000.html