11月20日、東京株式市場で日経平均は4日続伸。大引けにかけ先物主導で買われ、小幅高に転じた。もっとも東証1部の売買代金は2兆1857億円と低水準。あすからの三連休を控え持ち高整理の売りが出るなど、方向感は乏しかった。写真は東証、2014年4月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)
日経平均は4日続伸、三連休前で方向感乏しい
http://jp.reuters.com/article/2015/11/20/nikkei-tokyo-stocks-idJPKCN0T90IA20151120
2015年 11月 20日 15:43 JST
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸。大引けにかけ先物主導で買われ、小幅高に転じた。もっとも東証1部の売買代金は2兆1857億円と低水準。あすからの三連休を控え持ち高整理の売りが出るなど、方向感は乏しかった。
コア銘柄よりも中小型株などに物色が向かい、底堅い展開だった。
1ドル122円台後半とやや円高に振れた為替が重しとなり、トヨタ(7203.T)やホンダ(7267.T)など輸出株の一角が軟調。ばら積み船運賃の国際市況を示すバルチック海運指数.BADIが1985年1月の統計開始以来の過去最低水準まで低下したことを受け、海運株も安かった。一方、小売やサービス、食料品、建設などの内需株が堅調だった。
「週末の連休を前に戻り売りや利益確定売りなどが出やすい」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)といい、指数はほぼマイナス圏で推移したが、引け間際に先物への大口買いが入り、指数をプラス圏に押し上げた。市場では「日経平均リンク債の設定に関連した先物買いが大引けにかけて入った」(外資系証券トレーダー)との声があった。
個別銘柄では、ルネサスエレクトロニクス(6723.T)が一時ストップ高となった。独半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズ(IFXGn.DE)がルネサスへの出資に関心を示しているとの一部報道を材料視した。液晶テレビ事業の黒字化見通しが明らかとなったシャープ(6753.T)も高い。
きょう東証1部に新規上場したベルシステム24ホールディングス (6183.T)の初値は、公開価格を4.9%下回る1478円となった。その後1353円まで売られる場面があったがやや切り返し、終値は1405円だった。
東証1部騰落数は、値上がり1139銘柄に対し、値下がりが623銘柄、変わらずが153銘柄だった。
日経平均.N225
終値 19879.81 +20.00
寄り付き 19800.20
安値/高値 19715.74─19879.81
TOPIX.TOPX
終値 1603.18 +2.80
寄り付き 1594.99
安値/高値 1590.09─1603.18
東証出来高(万株) 184455
東証売買代金(億円) 21857.87
(杉山容俊)