中国人民銀行
中国、銀行金利を原則自由化 追加金融緩和も実施
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H71_T21C15A0000000/
2015/10/23 21:54 日経新聞
【北京=大越匡洋】中国人民銀行(中央銀行)は23日、銀行が預金金利を決める際の上限規制を撤廃し、銀行金利を原則、自由化すると発表した。同時に景気のテコ入れに向け、銀行の貸し出しと預金の基準金利を0.25%下げるとともに、市中銀行から強制的に預かる資金の比率である預金準備率を0.5%下げる追加の金融緩和を決めた。改革と成長の両立をめざす姿勢を強調した。
いずれの措置も24日から実施する。追加緩和により、期間1年の貸し出しの基準金利は4.35%に、1年物の定期預金の基準金利は1.5%にそれぞれ下がる。大手金融機関の標準の預金準備率は17.5%となる。金融緩和の決定は8月25日以来で、利下げは昨年11月以降で6回目となる。
同時に、銀行の預金金利の上限規制を撤廃し、金融の自由化を進める方針を示した。貸出金利の下限規制はすでに2013年7月に撤廃している。預金金利の上限規制についてもこれまで段階的に緩和を進めてきたが、今回の撤廃により、制度上は銀行は預金や融資の金利を自由に決めることができるようになる。