「「国辱」という言葉は、現在の政府のためにある言葉だとつくづく思う:toriiyoshiki氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/18559.html
2015/10/12 晴耕雨読
https://twitter.com/toriiyoshiki
「南京事件」をテーマにしたNNNドキュメントをBSの再放送でみる。
丹念な取材に裏打ちされた労作、同業者として敬意を表する。
この番組と数年前のNHKスペシャル「日中戦争」の2本を見れば、この問題を考えるときの前提となる客観的な事実関係をほぼ押さえることができると思う。
犠牲者が「30万人」かどうかかはともかく(この数字はぼくも疑っている)、当時、南京周辺において捕虜や非戦闘員の大量殺戮が行われたことは疑いようがない。
日本外務省もせめてその事実を踏まえたうえでステートメントを発してくれないことには国民として恥ずかしい。
>犬丸治 NNNドキュメントが発掘した陣中日誌「12月16日、捕虜せし支那兵の一部五千名を揚子江の沿岸に連れ出し、機関銃をもって射殺す」、この記述だけでも、凄惨な大虐殺なのですからね。
一部の右翼さんが騒ぐのは、そもそも彼らは事実を直視する気などない「妄想史観」だから、ご勝手にと思うだけだが、国の公的機関まで歴史修正主義的な姿勢を公にするのは全く恥ずかしいことだ。
日本政府の姿勢が現在の国際常識から大きく逸脱していることは世界記憶遺産の指定からも明らかである。
「国辱」という言葉は、現在の政府のためにある言葉だとつくづく思う。
今回の外務省等の対応の恥ずかしさ…NNNドキュメントは奇しくも絶好のタイミングでの放送となった。
マトモな日本人(マスメディア)もたくさんいるということをこの番組を通して知ってほしいものだ。