9月28日、東京株式市場で日経平均は反落した。都内で7月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)
日経平均反落、大幅高の反動売りで 内需株優位の展開
http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/tokyo-sto-idJPKCN0RS0I520150928
2015年 09月 28日 15:27 JST
[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落。実質10月相場入りとなるなか、序盤は9月末の配当権利落ち分を埋める動きをみせたものの、前週末の大幅高の反動で売りが優勢となった。海外市場の不透明感も継続し、内需株優位の展開。
日米の重要経済指標が今週相次いで発表されることも手控え要因となり、東証1部の売買代金は約2.18兆円と薄商いだった。
主力株の下げが目立ち、TOPIXコア30.TOPXCは前週末比1.92%安。下落率は日経平均の1.32%を上回った。高配当の商社株が大幅安となったほか、トヨタ自動車(7203.T)が2.03%、ソニー(6758.T)が3.56%安。外需関連株が総じて軟調に推移する一方、業種別では小売やサービスなど内需関連が上昇した。
前週末に追加緩和の思惑などで日経平均の上昇幅が300円超となったことを背景に、日中は利益確定売りも広がった。上海株が弱含んで推移するなか、後場に入ると日経平均は先物主導で売られ、下げ幅は一時300円超。大引けにかけて下げ渋ったが、約110円強とみられていた配当落ち分を考慮すると、終値は実質125円程度の下落となった。
1日発表の日銀短観や、週末の米雇用統計など重要イベントを前に、積極的な売買も手控えられた。東証1部の売買代金は9月16日以来、5営業日ぶりの低水準。ただ日経平均が1万7500円台まで下げると、値ごろ感を意識した押し目買いもみられた。
「ドル/円が120円前後で動かない。円安が進行しなければ外需株の上昇も見込めない。海外市場が不透明なため全体として本格的な買いも入りにくく、短期売買に左右される形となっている」(岩井コスモ証券執行役員の木村勝氏)との声が出ている。
個別銘柄では、東洋鋼鈑(5453.T)が前週末比14%超の大幅安。25日に発表した通期業績予想の下方修正を嫌気した。28日に中間期業績予想の下方修正を発表した愛知時計電機(7723.T)は後場に下げ幅を拡大。半面、25日に連結業績予想と配当予想の上方修正を発表した三晃金属工業(1972.T)は20%超の大幅高となった。
東証1部騰落数は、値上がり843銘柄に対し、値下がりが937銘柄、変わらずが82銘柄だった。
日経平均.N225
終値 17645.11 -235.40
寄り付き 17811.12
安値/高値 17562.6─17886.49
TOPIX.TOPX
終値 1438.67 -15.14
寄り付き 1447.16
安値/高値 1431.11─1454.27
東証出来高(万株) 193139
東証売買代金(億円) 21870.43
(長田善行)