「国民の望みはとにかく廃案、その後にはまた新しい勢力と政治が生まれる:あべともこ氏」
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2015/9/27 晴耕雨読
https://twitter.com/abe_tomoko
共産党からの野党共闘の申し出に、民主党執行部は前向きに検討とか丁寧な党内論議とか、御大尽様みたいな言葉。
そもそも安保法制成立後、全ての政党が支持率落とす中、それを国民の政治への不信や批判と受け止めて直ちに行動したのが共産党では?自分達の遅れをまず自覚しないと、野党第一党が泣く。
9月18日の東京新聞、保坂正康さんが安倍政治を評して、準戦時下体制と。
内閣が肥大し立法や司法を下に置く体制はかってアジア太平洋戦争に向かった我が国での統治と酷似。
同時に今回の反対運動の中で、戦後民主主義そのものが広く問い直され、新しいデモクラシーが生まれようとしているとも。
独裁に走る安倍政権と、新しいデモクラシーの潮流を前に、政党や政治の役割は何か?こうした大きな地殻変動にまず気づいたのが共産党かもしれないし、共闘の呼び掛けにもなったのだろう。
戦後民主主義は強者の論理でもあったという保坂さんの指摘を前に、切り捨てないデモクラシーを体現する政治こそ。
今日は民主党の両院議員総会、先日共産党から呼び掛けられた野党共闘について意見が出される。
そもそもは野党第一党の自負にかけて、民主党が呼び掛けるべき野党共闘であり、受け身で臨むこと自体が国民の思いとのずれである。
とにかく次の参議院選挙、救国統一戦線でも何でも作って勝たねばならぬ。
今起きている統治機構の崩壊は安倍独裁、憲法は無視、法律は笊、民意は切り捨て、勿論戦前のような軍部の独走は今は押さえられていても軍事色は急速に強まっている。
武器輸出然り、米国との共同訓練然り、そして自衛隊の派遣や武器使用も拡大、その内容の多くが特定秘密とされ国民からは知り得ない。
昨日で史上最長の国会が終わった、あれだけ国民的反対の強い安保法制を成立させてしまった国会。
論戦で法案の問題点を指摘、政府側の論理破綻は明らかなのに強引に採決。
憲法違反は勿論のこと民主主義も否定。
数の暴力、多数の傲慢を民主主義とは呼ばない。
国会の外には民主主義ってなんだ?の声。
国会の外からの民主主義ってなんだ?の声に政党はどう応えたか?
志井共産党委員長は国民連合政権を訴え、民主党は選挙協力はするが政権を共にはしないと。
共産党は政党を同じくするとは考えてないのに、何故政策の一致云々で連合政権を否定するのか?
本気で与党を追い込む覚悟を問われているのに。
勿論連立政権となる為には衆議院でも参議院でも野党多数にならなければならないが、衆参同時選挙もあり得る現在、憲法違反の安保法制を廃止する為の暫定連立は国民の強い要請。
かつて民主党、社民党、国民新党で政策合意の下政権交代をなしたのとは違うレベルで考えるべき。
まず廃止を勝ち取らねば。
安倍政権の一億総活躍社会を白々しい思いで受け止めた国民は多いと思う。
その理由の第一は一億とか括られるよりも個人でありたい国民が多数であること、また格差が拡大して一億が分断されているのを自分事として実感している人が少なくないこと、さらに活躍ってなんだ?という基本的問いかけ。
新しい民主主義の胎動に、どうして民主執行部は感度が鈍いのか?
共産党のような殻の固い政党が連合政権を呼び掛けているときに、政策のすり合わせを共産党以外の政党とやっている。
国民の望みはとにかく廃案、その後にはまた新しい勢力と政治が生まれる。
基本政策合意はその時でも遅くない。