9月4日、日銀の黒田東彦総裁はアンカラで、G20では減速する中国を含む新興国経済の動向が議論の中心になる、との見通しを示した。写真は都内の日銀本店で7月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
G20で新興国減速議論、米利上げは世界経済にプラス=日銀総裁
http://jp.reuters.com/article/2015/09/04/kuroda-boj-g-idJPKCN0R41ED20150904
2015年 09月 4日 21:37 JST
[アンカラ 4日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は4日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するために訪問しているトルコのアンカラで、G20では減速する中国を含む新興国経済の動向が議論の中心になる、との見通しを示した。
総裁は、G20の議論について、新興国経済の減速懸念を踏まえ株式市場など世界の金融市場が不安定化したことを踏まえ、「中国を含む新興国経済の動向に議論が集中すると思う」と語った。
そのうえで世界経済全体では「回復が続いている」とし、「先進国経済の回復が世界経済全体にどのように波及していくかが議論される」との見解も示した。
また、世界経済の議論において、中国の為替制度についても「議論が出るかもしれない」とし、「中国側からも説明があると思う」と語った。
米国の利上げに関しては「もし米国が利上げするとすれば、それは米国経済がよりしっかりと成長していくことを物語っており、それ自体は世界経済にプラスだと思う」との認識を示した。