「自衛隊は、米軍の指揮権の下で作戦に従事する一部隊に過ぎません。:深草 徹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17979.html
2015/7/31 晴耕雨読
軍事アナリスト小川和久氏の見立てによると、自衛隊の能力で、世界トップクラスなのは、海自の対潜水艦戦能力と掃海能力だとのことです。
特に、対潜水艦戦能力は、米国についで世界第二位だと太鼓判が押されています。
その海自が得意の対潜水艦戦で、早速、存在感、有能ぶりを示してくれました。
海自幹部学校法規作戦研究室作成の部内向け説明資料によると、米軍の対潜水艦に対する後方支援の生々しい実態を明らかにされています。
米軍対潜哨戒ヘリが敵潜水艦を攻撃する⇒海自ヘリ空母に着艦して給油を受ける⇒再び攻撃作戦に向かう、この繰り返しがなされることが想定されています。
昨日の参院平安特別委での共産党の小池議員の質問、追及は圧巻でした。
海自作成の資料に基づく具体的な質問、追及でしたから、安倍首相も饒舌が止まり、決まり文句を繰り返すだけでした。
政府・与党は、わかりやすく、丁寧に説明を尽くすと言いましたね。
安倍首相はもう忘れてしまったようです。
安倍首相が繰り返す決まり文句は、「活動期間中、戦闘が発生しないと見込まれる場所を活動区域に指定する」「武力行使と一体化しない」の二つ。
前者は従来法律で明記していたのを削除するのですから、その場しのぎのごまかしです。
後者は、神のお告げ、身を守るための呪文の類。
これは神秘的ですね。
他の野党議員も、小池議員の質問、追及ぶりを見習い、頑張って頂きたい。
勉強と資料収集、入念な準備をした上で質問、追及すれば、きっと安保法案の欠陥と危険性を浮き彫りにできるでしょう。
安保法案はもともと答弁不能な法案。
答弁不能な様を赤裸々に引き出せば、国民世論は益々離反するでしょう。
海自作成の資料では米軍の対潜水艦戦において、海自ヘリ空母は米軍部隊に組み込まれているように見えますね。
見えるだけではなく、実際のところ、組み込まれることになります。
それが新ガイドラインでいう日米調整メカニズムです。
自衛隊は、米軍の指揮権の下で作戦に従事する一部隊に過ぎません。