箱根山で“火山泥流” 気象庁発表の半日前に噴火か(07/04 05:50)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000053991.html
ごく小規模な噴火が確認された箱根山の大涌谷で、火山泥流とみられる現象が起きていたことが分かりました。
先月29日午後3時ごろ、神奈川県温泉地学研究所が許可を得て大涌谷に立ち入り、撮影した映像です。研究所によりますと、勢いよく流れる土砂は小規模な火山泥流とみられ、噴き出した水蒸気が地表付近で急激に冷やされ、土砂とともに流れ出た可能性があるということです。また、この3時間ほど前に、大涌谷の定点カメラに粘着性の水滴が付いているのが確認されました。研究所は、この水滴が水蒸気噴火に伴う火山灰を含んだものと分析しています。気象庁は、噴火したのは先月29日夜から30日にかけてとみられると発表しましたが、研究所は、噴火はそれより半日ほど早い可能性を指摘しています。
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箱根山 警戒レベル3に引き上げ 初の週末観光客は(07/04 11:46)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000054000.html
箱根山の噴火警戒レベルが3に引き上げられてから初めての週末を迎えました。麓の箱根町では、通常よりも観光客が少ないなど影響が続いています。
(社会部・古賀康之記者報告)
大涌谷から2kmほど離れた場所にいます。今は雲に隠れて見ることはできませんが、蒸気が噴き出している音が聞こえます。徐々に客足が戻ってきていた矢先に起きた噴火警戒レベルの引き上げは、町の観光業者に大きな影響を与えています。
喫茶店:「最悪。(客は)いつもの3分の1。(普段は)3人でやってるんですけど、今は待機してもらってる。2人で十分だから」
観光客:「大涌谷には行かないから大丈夫かなと」
大涌谷から約7km離れた箱根町湯本でも観光客の数に大きな影響が出ていて、温泉まんじゅうを販売している店の関係者は「先月の売り上げが去年と比べて半分になってしまった」と話をしていました。旅館やホテルについても、温泉供給が止まっているところを中心にキャンセルが相次いでいるということです。また、依然として約70の旅館や住宅などへの温泉供給が止まっている状態が続いています。火山活動に依然として警戒が必要ななか、例年、多くの観光客が訪れる夏を前に地元の観光業者は頭を悩ませています。