「誤りだった第三者機関の解析結果」(EJ第4060号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/421031232.html
2015年06月22日 Electronic Journal
話が複雑になってきたので、少し整理します。若山照彦山梨大
学教授といえば、小保方晴子氏と後にSTAP細胞と呼ばれるよ
うになる万能細胞の実現のための実験を一緒に行い、その実現に
協力したパートナーの一人です。2014年1月28日のSTA
P細胞の発表のときも、小保方晴子氏、笹井芳樹氏と3人で発表
会に参加しています。つまり、小保方氏にとって若山教授は、一
番身近な存在であったはずです。
ところが、その若山教授はSTAP論文の写真や画像に疑いが
出てくるや、一転してSTAP細胞の存在に強く疑いを抱き、論
文撤回を呼びかけると同時に、第三者機関に細胞の解析を依頼し
ています。小保方氏からSTAP細胞として渡された細胞がES
細胞ではないかと疑ったからです。
そして、その解析結果に基づいて、2014年6月16日に記
者会見を開き、STAP細胞は存在しないことを訴えています。
さらに若山教授は、NHKに詳細な情報の提供や自ら出演するな
ど協力して、7月27日にNHKスペシャル『調査報告/STA
P細胞/不正の深層』は放送されています。
その結果、小保方氏を取り巻く疑惑は一段と深まり、小保方氏
のその印象は本当に真っ黒になったといえます。さらに若山教授
は、その解析結果を使ってネイチャー誌にSTAP論文の撤回理
由のレポートを投稿し、掲載されています。これによって、ST
AP論文の不正が間違いないものであることを世界に知らせよう
としています。なぜそんなことをしたのかというと、自分はST
AP論文のメインの著者の一人であるが、重要な事実を知らされ
ておらず、むしろ被害者であることを訴えようとしたのです。
ところがです。これに対して若山教授にとって想定外のことが
2つ起こったのです。それは次の2つです。
─────────────────────────────
1.第三者機関の正体がバレてしまったこと
2.第三者機関の細胞解析が誤りだったこと
─────────────────────────────
「1」は、細胞の解析を依頼したという第三者機関なるものが
第三者機関に値しないことが判明したことです。NHKでは、N
スペで第三者機関は放射線医学総合研究所であると明かしたので
すが、正式な契約ではなく、正確にいえば放医研に務める若山氏
の知人の研究者に細胞の解析を依頼したのです。これでは、利害
関係のない第三者とはいえないのです。
しかし、このことはネット上では知れ渡っている事実であるに
も関わらず、関係者もNHKも知らん顔を決め込んでいます。と
くにNHKは強引取材で小保方氏に怪我まで負わせているのに平
然と放送したのです。こういう場合、普通は放送を中止するか、
番組中に小保方氏に謝罪すべきですが、どちらもしないで、結果
として本人を貶める番組を報道しています。これはメディアとし
て許されることではないはずです。まして公共放送なのです。
このように第三者機関が利害関係者であったとしても解析結果
が正しいなら真実が明らかになったのだから、いいじゃないかと
いう意見は成り立つでしょう。
しかし、解析結果は誤りだったのです。これが「2」です。こ
れについては、若山教授はもちろん、理研も認めています。新聞
各紙は一応その事実を報道はしましたが、ベタ記事扱いで、ほと
んどの人は気が付いていないはずです。
かつて小沢氏を貶めるときの報道と同じで、疑惑を発表すると
きは大々的に報道し、後で間違いだとわかると、それを小さく伝
える──日本のメディアの最も汚いやり方です。理研は次のよう
に解析の誤りをコメントしています。
─────────────────────────────
STAP細胞問題で理化学研究所は7月22日、発生・再生科
学総合研究センター(神戸市)の 小保方晴子 研究ユニットリー
ダーの研究室に保管されていた細胞について、遺伝子解析結果と
して6月に発表した内容の一部に誤りがあったと訂正した。
これまで「 若山照彦 山梨大教授の研究室のマウスから作られ
ておらず由来は不明だ」としていたが、細胞の遺伝子の特徴が若
山研で飼育していた特定のマウスと一致する可能性のあることが
判明した。理研は詳細な調査を続けるが、若山研のマウス由来だ
ったとしても、直ちにSTAP細胞の存在につながることを意味
しないという。
理研は「この細胞が、若山氏から小保方氏に渡されたマウスと
は異なるとする結論に間違いはない」と説明した。小保方氏はこ
れまで若山氏に渡されたマウスでSTAP細胞を作ったと主張し
ている。若山氏も、若山研に残された細胞を解析し6月に理研と
同様の結果を発表していたが22日訂正した。理研は6月、小保
方氏に渡したマウスは目印となる人工的な遺伝子が18番染色体
にあったのに、小保方研究室のSTAP幹細胞では15番染色体
に挿入されていたと発表した。その後、解析の間違いと分かった
という。 ──2014年7月23日付、共同通信
─────────────────────────────
理解できないのは若山教授です。「マウスはすり替えられてい
る」とあれほど大々的に記者会見をしておいて、それがミスとわ
かると、関係者へのメールとホームページの訂正で済ましている
のです。これが学者の正義でしょうか。今やネット上は若山教授
の疑惑で溢れています。会見を開いて謝罪すべきです。
もうひとつ納得のいかないのはNHKの対応です。例のNスペ
は、解析ミスが判明した後の7月27日に放送されています。し
かもその間違っていた内容を修正せずにそのまま流していること
です。これでは、天下の公共放送のNHKが疑惑の一方に加担し
て小保方氏を糾弾することになってしまいます。ましてその取材
に対して小保方氏本人に怪我まで負わせているのです。
小保方氏側の三木弁護士によると、若山教授とNHKを名誉棄
損で告発することを検討しているそうです。それは当然のことで
あると思います。 ─ [STAP細胞事件/033]
≪画像および関連情報≫
●NHKのパパラッチ取材と偏向報道
───────────────────────────
2014年7月23日夜、理化学研究所の発生・再生科学総
合研究センター(CDB)でSTAP現象の再現実験に参加
している小保方晴子研究ユニットリーダーが帰る途中、NH
Kの記者やカメラマンに追い回され、軽いけがを負う事件が
発生した。小保方氏の代理人、三木秀夫弁護士はNHKに強
く抗議。24日午後、NHKの記者ら3人が三木弁護士を訪
れ「取材方法に行きすぎがあった」と認め謝罪したという。
この事件は主要各紙も取り上げたもののその扱いは小さかっ
た。NHK自身は全く報じていなかった。NHKはこれまで
も自身の不祥事をNHKニュースで取り上げてきたことはあ
ったが、今回のことは不祥事と認識していないのだろうか。
三木弁護士は日本報道検証機構の取材に応じ、事件の全容を
メールで回答した。小保方氏本人と付き人、当日取材したN
HK記者に聞いた内容をまとめたものだ。そこから浮かび上
がったのは、パパラッチのような度を超えた執拗な追跡行為
であり、恐怖感を与える取材方法であった。三木弁護士によ
ると、NHKの取材は27日放送のNHKスペシャル「調査
報告STAP細胞/不正の深層」に関して、小保方氏本人に
コメントを求めることが目的だったようだ。NHKは事前に
三木弁護士にインタビューと質問状を送っていたが、番組構
成からして明らかに偏向した内容で、質問内容も敵意を感じ
たため、再現実験に集中したいとの理由で回答を拒否してい
たという。 http://bit.ly/1J95cui
───────────────────────────