<集団的自衛権>砂川事件弁護団「判決は行使認めていない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00000159-mai-pol
毎日新聞 6月12日(金)23時49分配信
自民党の高村正彦副総裁が集団的自衛権の行使容認の根拠として1959年の砂川事件最高裁判決を挙げていることに対し、砂川事件の弁護団は12日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見して「判決は集団的自衛権行使を認めていない。正確な読み方を要求したい」と批判した。
高村氏は「判決は自衛権の行使について、個別的自衛権と集団的自衛権を区別していない」とする。これに対し、弁護団の新井章弁護士は「判決の指摘は個別的自衛権についての趣旨であり、(高村氏は)アクロバティックでむちゃな読み方をしている」と指摘した。その上で「判決の構成、文言、論理からして、裁判所が集団的自衛権について判断を示したと読む余地は100%ない」と述べた。
坂本修弁護士も「砂川判決が、安全保障関連法案を合憲とする理由に使われるとは夢にも思わなかった。このままでは取り返しのつかない事態になる」と話した。【山本将克】