連ドラ壊滅状態!堺雅人、キムタク、9係以外は視聴率一桁まで落ちる?
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今シーズン、連続ドラマ視聴率の落ち込みがあまりに激しい。先日も「ドラマ氷河期」と書いたが、5月に入り、もはや10%以上の平均視聴率を維持できそうな番組さえ3〜4本程度しか見当たらない。
1本は、1話撮影ごとに「400万円」の高額ギャラを提示して人気俳優・堺雅人を主演に据えたといわれる日本テレビ渾身の『Dr.倫太郎』。初回から第4話まで安定して13%台をキープしており、二桁のまま最後までいきそうだ。もう1本は、こちらも主演を高視聴率男・木村拓哉に頼り、妻役の上戸彩の妊娠発表→巨乳ぶりがやたら注目されている『アイムホーム』(テレビ朝日系)。ミステリー要素豊富なホームドラマで脚本・演出共におおむね高評価。記憶を失った主人公の謎が毎回少しずつ明かされていく展開なので、大幅な視聴者離れはなさそう。
そして安定しているのが同じくテレ朝の『警視庁捜査一課9係』。すでにシーズン10の人気作品で、テレ朝は刑事モノと医療モノでこうしたコンテンツを多く抱えているのが強い。最後に、TBSがもっとも力を入れる時間帯・日曜夜9時の『天皇の料理番』も、初回が15%を超えて期待値が高かったが、第2話にして11.4%に下落。今後も二桁を維持していけるか微妙なところだ。
ここまで名前の上がっていないフジテレビは一番“ヤバい”。『半沢直樹』『花咲舞が黙ってない』の池井戸潤原作で肝入りの月9枠『ようこそ、わが家へ』でさえ、第4話めにして10.0%とギリギリ水準まで下がり、すでに一桁目前に。『ようこそ、わが家へ』は、嵐メンバーを主演にするためにわざわざ原作とは異なるストーリーにし、ヒロイン(沢尻エリカ)も投入したことでかえって薄味になり、見どころ不明な作品になってしまった。それでもフジで放送中の他の連ドラに比べればまだマシなのだから非常事態である。
完全に賞味期限切れのAKB48と稲森いずみダブル主演の『戦う!書店ガール』は第3話が4.6%、4話も4.7%と上昇の気配が見えず全話平均で5%にも届かない可能性すらある。劇団大人計画の阿部サダヲ主演、山口智子が久々の連ドラ出演ということで多少話題になったオトナの恋愛ドラマ『心がポキッとね』も、第5話にして5.3%と初回の半分にまで落ち込んでいる。もうひとつ、エロスばかり取り沙汰される斉藤工をメインに持ってきた『医師たちの恋愛事情』も第2話から4話まで8%台。まだ前半戦だが、ひょっとすると、フジのドラマ作品はひとつも平均10%に届かないのでは……?
もちろん視聴率が作品の善し悪しのすべてではなく、視聴者数は多くなくとも良質なコンテンツはいくらでもある。だがこれら作品群がそれに当てはまるかどうかというと微妙だ。そして単純に視聴率が低ければ広告収入は減っていくだけである。視聴者にしてみればテレビ以外にも無料の暇潰しツールはいくらでもあり、「見たいものがなければテレビをつける必要もない」時代。制作側は「絶対にコレだけは見たい!」と思わせる作品づくりをするか、有料コンテンツにひたすら注力するか――。
(篠田ロック)
[messy 2015/5/7]
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