3月のブラジル失業率、6.2%に悪化 3年ぶり高水準
2015年 04月 29日 14:41 JST
[ブラジリア 28日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が発表した3月の失業率(主要6都市)は6.2%と、前月の5.9%から悪化した。これは3年ぶりの高水準。市場予想と一致した。
賃金はインフレ調整後で前年同月比3.0%低下。2004年2月以来、最大の落ち込みとなった。
ブラジルは過去四半世紀で最悪の景気後退に突入する可能性が指摘されており、雇用情勢が急激に悪化していることが浮き彫りとなった。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NK0BZ20150429
IHIの15年3月期、純利益73%減 ブラジル海洋事業で特損
2015/4/28 23:33
IHIは28日、2015年3月期の連結純利益が前の期比73%減の90億円になったと発表した。トルコのイズミット湾横断橋で発生した事故で生じた費用がかさむほか、ブラジルの海洋事業での特別損失を計上。従来予想(350億円)から大幅な下方修正となる。
IHIは投資目的会社を通じブラジルのアトランチコスル造船所に出資しているが、同国経済の悪化や、国営石油会社ペトロブラス絡みの汚職事件の影響で、経営悪化が著しい。6日にブラジル関連の特損が53億円発生したと発表したが、造船所向け融資への債務保証から生じる損失可能性を厳しく見積もり、特損が291億円に膨らんだ。
営業利益は18%増の630億円となった。航空宇宙事業を中心に円安による利益押し上げ効果があったものの、トルコの事故による工事原価の増加や海洋事業での採算悪化を織り込み、従来予想を70億円下回った。
売上高は12%増の1兆4550億円と従来予想に50億円届かなかった。多額の特損は出たものの、今後の業績回復を見込めると判断し、年間配当は6円で据え置いた。
27日のブラジル株式相場は反落。モルガン・スタンレーの投資判断引き下げが材料視された国営石油会社ペトロブラスが相場の下落を主導した。
サンパウロ証券取引所の代表的株価指数であるボベスパ指数の終値は前週末比1059.72ポイント(1.87%)安の5万5534.50。
ペトロブラスは7.3%安の13.63レアルで、指数構成銘柄のうち最も大きく値下がりした。同社優先株も売られ、5.1%安の12.58レアル。モルガン・スタンレーが同社の投資判断を「イコール」から「アンダーウエート」に引き下げたのが手掛かり。
紙・パルプ大手のフィブリア・セルロースも、モルガン・スタンレーによる投資判断引き下げを材料に売られた。6.8%安の40.35レアルと、この日の値下がり率2位で取引を終えた。
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLASGD28H3E_28042015DTB000