かつては月9ドラマのプロデューサーだった亀山社長(C)日刊ゲンダイ
低迷理由をドラマに押しつけ…フジ亀山社長が“ネット炎上”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/159322
2015年4月25日 日刊ゲンダイ
4月にスタートした新番組の視聴率が軒並み低調で“壊滅危機”に陥っているフジテレビ。
亀山千広社長(58)は24日の定例会見で「イライラしています」と語り、「この状態の1番の原因を作ったのはドラマだと思う」と指摘したが、この発言をめぐってネットは“炎上”。泣きっ面の蜂の状態だ。
フジの新番組で視聴率がより低迷しているのは、ドラマよりむしろバラエティーや情報番組ともっぱら。とりわけ安藤優子キャスター司会の情報番組「直撃LIVEグッディ!」は、1%台も記録する大惨敗で話題になった。
データを半ば無視した亀山氏の発言が大きな反感を買ったようで、<そういう言動が現場の士気を下げて番組の質を落とすんだよ><亀山さんが一番わかってない!><イライラしていますとか、あんたの心境なんて知ったこっちゃないよ>などなど、散々な言われようだ。
ドラマ畑出身の社長だけに、<月9全盛期が忘れられないんだろうね>という声もあるが、ニュースサイトのコメント欄はブーイングで溢れかえっている。
亀山社長に“断罪”されたドラマの中でも、「とくに土曜日」と名指しされた格好の「She」(毎週土曜23:40〜)には、<若いスタッフが作っているから矛先を向けやすいんでしょ><スケープゴートにされている>と同情の声がズラリ。
「She」は謎の失踪を遂げた学校一の美女を親友が探し求めるという、松岡茉優(20)主演の学園サスペンス。フジはホームページで<エッジの立った作品をお届けしていく新生ドラマ枠>とプッシュしている。
4月18日放送の初回視聴率は4.2%と確かに伸び悩んだものの、松岡演じる主人公がセリフとしてつぶやくツイートやLINEのやり取りを映像に組み込む手法は、放送開始直後から「斬新だ」とネットで話題になっていた。
こうした視聴者の声は亀山社長に届いていないのか。それとも「She」の若い制作陣のコンセプトに、60歳近い社長はもう感覚がついていけないのか……。
フジのドラマの今後に注目するしかない。