沖縄経済の構造に於いて、基地依存が相対的に低下し続け、
観光業等のサービス業が相対的に上昇し続け、遂には逆転した。
換言すると、基地にメリットがある沖縄資本よりも、
基地にデメリットの方が多い沖縄資本の方が優勢へと逆転した。
この経済的下部構造の変動につれて政治的上部構造が変化してきた。
それが現在の沖縄政治である。
大雑把に言えばこのように言うことができると思う。
米軍基地が相次ぎリゾート地に…沖縄経済“脱基地”への確かな自信
https://www.youtube.com/watch?v=QhFs-uuXmdg
基地がリゾート地に…沖縄経済“脱基地”への確かな自信
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=41661
https://archive.today/a8aoH
本土の私達の中には『沖縄は基地がないと経済的に困るんではないんですか』
という意見もあるかもしれませんが、実は、沖縄では逆に基地こそが
沖縄経済の最大の阻害要因だという考え方が保守層の間にも浸透している。
この沖縄の急速な変化に最も気がついていないのは、
本土の私達なのかもしれません。
相次ぐ外資系ホテルの沖縄進出
外国資本が目を付けたのは手付かずの自然
(元米軍のプライベートビーチ等)
「海があったからこそ観光で栄えていると思う」(恩納村村長)
ヒルトンからみた沖縄の魅力は
「今の日本で沖縄は最も急成長を遂げている観光地だからだ。
日本全体への外国人旅行客の伸びは2014年は29%、
沖縄への外国人旅行客の伸びは、その倍の約62%。
沖縄の経済は観光業に牽引され良くなる」
巨大ショッピングモール
220店舗:地元の雇用3000人弱
基地返還前後の経済効果
基地返還前後の雇用者数
県民総所得に占める割合
前泊博盛教授:沖縄国際大学経済学部
「フェンスの内側と外側の経済の発展の度合いをみても
もう明らかに“基地は不経済”という時代に突入してしまってるんです。
経済的な可能性に気がついた人達はどんどん投資を始めています。
アジア中が注目して投資を始めている。
それに対して日本がちょっと出遅れている感じがあるぐらいです」
翁長雄志知事「基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因」
知事選で翁長氏を保守陣営の中核企業グループが支援
・呉屋守:金秀グループ会長
・平良朝敬:かりゆしグループCEO
軍用地主の意識も変化(軍用地主会理事)
前泊博盛教授:沖縄国際大学経済学部
「辺野古については新しい基地を造るよりも
観光開発をした方がはるかに儲かる。
これが沖縄の経済界の一部が動き出してきた理由でもあります。
観光地になったらどうなるんだろうというくらい
経済界がぷるぷる震えるくらい魅力的な場所に映るんですね。
従来のイデオロギー的な反対運動ではなくて
経済的な部分からも『もういいだろう、反対』
という話をし出すんですね。
新しい経済を志向しようということに
流れてきてるような気がしますね」
沖縄で返還された土地は再開発が全て成功している。
沖縄の人達は再開発の成功を間近で見ているから
脱基地経済に自信を持っている。
それこそがオール沖縄の体勢を築かせて翁長知事誕生に繋がった。
沖縄の人にとっては、観光も含めて、海が本当に宝。
その象徴である辺野古を埋めて、そこにまた基地を造るというのは、
昔に戻ってしまうということであり、
だから沖縄の保守の政治家も経済界の一角も強硬に反対している。
本土の人の中には『沖縄は基地があるからこそ国からの
財政移転を多額に貰ってる』という意見もあるかもしれませんが、
しかし実際には地方交付税も含めて人口一人あたりでみると、
他県と比較して、沖縄は全国六位。
多い方ではありますが、決して突出しているものでもない。
私達本土の側は『沖縄は基地で食べてるんだ』と
過度に思い込んでこなかったでしょうか。
本土の思い込みこそが沖縄に74%の米軍基地を
集中させることに繋がっているし、
辺野古に強引に新基地を造ることにも繋がっていると思う。
この思い込みは正す必要がある。
http://www.asyura2.com/15/senkyo182/msg/176.html