【竹島の日】「どうせ非難…首相が出席すればいい」 韓国に“配慮”効果なし、地元・自民から不満
http://www.sankei.com/politics/news/150222/plt1502220014-n1.html
韓国が不法占拠を続ける竹島(島根県隠岐の島町)の返還を求める「竹島の日」記念式典に、政府が派遣したのは3年連続で内閣府政務官だった。首相や閣僚が出席しないのは韓国との過度の摩擦を避けるためだが、韓国側はその政務官の派遣さえ非難している。効果のない政府の“配慮”に自民党内や地元の島根県からは不満の声も上がっている。(石鍋圭)
■町長「本当は閣僚に…事情あるのだろう」
「わが国の領土である竹島は政府、地元の皆さまのみならず、国民全体で力を合わせて対処する必要のある課題だ」
式典に出席した松本洋平内閣府政務官はこう述べ、政府として竹島返還に引き続き尽力する考えを強調した。島根県は首相や閣僚の出席や政府主催式典の開催を求めていたが、政府は日韓国交正常化50周年の節目の年を迎えたことや、日中韓3カ国が3月21、22日に外相会談を調整していることなどを踏まえ、今年も従来の方針を踏襲した。
松田和久・隠岐の島町長は、政府が政務官派遣を発表した今月17日、山谷えり子領土問題担当相と内閣府で面会し、竹島の領有権の早期確立などを求める要望書を提出。松田氏は会談後、産経新聞の取材に「本当は閣僚に出席してほしいが、韓国との関係から難しい事情があるのだろう」とこぼした。
政府高官は「(首相や閣僚が出席することで)政治的にエスカレートしてはいけない。政務官がちょうどいい」と語る。しかし、地元の意向を押さえ込んだ政府の配慮は、韓国側には全く効き目がないようだ。
■過去2年も強い調子の非難声明が…
韓国外務省の韓恵進(ハン・ヘジン)副報道官は17日の記者会見で、政務官を派遣するとした日本政府の対応について「われわれの領土主権に対する日本のいかなる挑発にも断固対処していく」と非難。「独島(竹島の韓国名)は歴史的、地理的、国際法的に明白にわが国固有の領土だ」とも主張した。
韓国は政務官の派遣にとどめた過去2年の日本の対応にも同様の非難声明を発表するなど、強硬な姿勢をとり続けている。
効果がないにもかかわらず「当面は今のままの対応で良い」(政府関係者)とする政府の姿勢に、超党派の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長の新藤義孝前総務相は22日の式典で「本来であれば、これは国がやるべき仕事だ」と苦言。自民党中堅も「どうせ非難されるなら堂々と首相が出席すればいい」と語気を荒らげた。
[産経ニュース 2015/2/22]
http://www.asyura2.com/15/senkyo180/msg/428.html