人質事件、日本に恥かかせる目的 「イスラム国」機関誌
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021201001945.html
2015/02/12 22:23 共同通信
【カイロ共同】過激派組織「イスラム国」の英字機関誌「ダビク」の最新号が12日、インターネット上で公開され、同組織による邦人人質事件について「傲慢な日本政府に恥をかかせるのが目的だった」と述べた。
機関誌は湯川遥菜さん(42)と後藤健二さん(47)とする写真も掲載。2億ドル(約235億円)の身代金要求について「(同組織は)金には困っておらず、日本政府が身代金を支払わないことは分かっていた」とした。
また、ヨルダン政府に対し「無謀にもヨルダン軍パイロットの交換を交渉に含めようとして事態を複雑化させた」と批判した。
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「イスラム国」機関誌、「身代金は日本政府に恥かかせるため」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00286284.html
02/12 23:56 FNN
過激派組織「イスラム国」が、インターネットに機関誌の最新号を掲載した。日本人人質事件を取り上げ、当初、要求した身代金は、日本政府に恥をかかせるためなどと主張。
一方、別の記事には、フランス・パリのテロ事件に関わったとされる女の容疑者の言葉が記されていた。
「イスラム国」がインターネットに掲載した機関誌の最新号。
その巻頭2ページでは、日本人人質事件を取り上げ、当初要求した2億ドルの身代金について、日本政府に恥をかかせるためで、カネが欲しいわけではなかったなどと主張している。
また、2003年に自衛隊のイラク派遣に踏み切った、当時の小泉首相に言及し、十字軍に加担したと批判。
安倍首相が表明した2億ドルの支援についても、あらためて批判している。
この記事について、12日夜、日本政府高官は、「日本政府としては、彼らの論理を分析し、主張を検証していくことで、国民の生命と財産を守っていかなければならない。テロに屈することはない」としている。
「イスラム国」の狙いは何なのか、中東情勢にくわしい放送大学・高橋和夫教授は、「日本のアメリカに対する協力、そしてイラクへの戦争に対する日本の協力。イスラム世界とは、何の敵対関係もないのに、アフガニスタンの戦争に、そしてイラクの戦争に、そして今回の戦争に介入してきたという、日本の立場に対する激しい攻撃だと思います。『われわれは日本国民に対して剣を抜いたんだ』という、脅迫のメッセージ」と語った。
一方、別の記事では、1月、パリのスーパーマーケットで立てこもり、人質4人を殺害した事件に関わり、シリアに逃亡したとされるハヤト・ブーメディエンヌ容疑者(26)のインタビューも掲載。
ブーメディエンヌ容疑者とされる女は、「この場所(『イスラム国』の支配地域)で生きていけることは、いいことだ」などと答えている。
一方、アメリカでも動きがあった。
オバマ大統領が、「イスラム国」壊滅を目指し、ある決議案を議会に提出した。
人質救出などの作戦に限定しながらも、地上部隊の投入を認めるよう求めたもの。
11日、オバマ大統領は、「この決議案によって、予測不能な事態へ柔軟に対応することができる」と述べた。
これまでは、議会に一切諮ることなく、「イスラム国」への空爆や人質救出作戦を行ってきたオバマ大統領。
ここにきて、アメリカ議会を巻き込んだ背景には、大規模な地上部隊投入を求める一部の野党議員などに、くぎを刺そうという思惑も見え隠れする。
フジテレビ外信部・風間 晋編集委員は、「決議は、議員1人ひとりに、誰が地上戦に前のめりなのか、踏み絵を踏ませることになります。それは、2年後に再選を目指す議員にとっては、大きなプレッシャーです。結果的に、議会が「地上部隊は限定的なものに限る」と議決すれば、大統領は、大規模地上軍の派遣の芽を摘むことになります」と語った。
2009年にノーベル平和賞を受賞。
その2年後にイラク戦争を終結させ、2016年末までには、アフガン戦争の終結も目指しているオバマ大統領。
「イスラム国」で新たな戦争を始めたという事態には、追い込まれたくないのが本音。
再び、地上戦を行うわけではないと繰り返し強調し、武力行使の有効期間も、3年間に限定している。
フジテレビ外信部・風間編集委員は「少なくとも、自分の残りの任期2年間は、「地上部隊は限定的なものに限る」という保険を掛けておきたい。そのための3年ということだと思います」と語った。
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イスラム国の英語広報誌『ダビク(DABIQ)』最新号 第7巻「FROM HYPOCRISY TO APOSTASY - THE EXTINCTION OF THE GRAYZONE」発刊 巻頭で日本人人質殺害事件を特集
http://aqap.blog.jp/archives/22562963.html
2015年02月12日21:06 「イスラム過激派」の動画・声明の記録
『DABIQ』(ダビク) 英語版 第7号「FROM HYPOCRISY TO APOSTASY - THE EXTINCTION OF THE GRAYZONE」(偽善から背教へ グレーゾーンの消失)
※ダービク(又はダビク)とは、シリア北部の都市名であり、ここでイスラム教徒と異教徒の最終決戦が行われるとの言い伝えがある。
公開日:2015年2月12日
組織名:イスラム国(IS、ISIS、またはISIL)
発行元:ハヤート・メディア
巻頭で日本人人質殺害事件の特集記事を掲載している
記事中、次の一節が注目される
『イスラム国が2人の日本人を人質として拘束し、日本の指導層による失態を待ち構えているということを、なぜ(安倍総理は)「忘れて」しまったのか?』
今回の事件をめぐる、日本での議論や状況を良く把握していることをうかがわせる。
「ダビーク」最新号オリジナルPDFファイル
https://ia601506.us.archive.org/27/items/Dabiq7/Dabiq_7.pdf