希望のない民族・・とかつては日本を断じた中国人、娘の日本土産を見て思わず…―中国ネット
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150131-00000005-xinhua-cn
FOCUS-ASIA.COM 1月31日(土)6時15分配信
日本製製品の長所は細工が精巧でありながら、実用性も十分に兼ね備えていることにあると評価されることは多い。ほんのちょっとした身近な日用品にでも、工夫された使いやすさの恩恵を知らず知らずのうちに受けていたりする。
そうした「ものづくりの妙」に触れる機会のあった中国のあるネットユーザーが28日、「日本人の長所」とするブログ文章を発表した。ユーザーはかつてブログで「日本は希望のない民族」と記すほど日本に悪い印象を持っていたが、娘が日本から持ち帰って来たプレゼントをよく観察したところ「日本には敬服せざるを得ない」と感じたという。ブログの内容は、以下のとおり。
もし「日本人に長所はあるか?」と質問されたなら、その答えは「イエス」だ。
5年前、娘2人が日本を旅行し、私にお土産を2つ持って帰って来てくれた。1つは電動シェーバー、もう1つは大型の爪切りだった。日本の電動シェーバーは小さくて精巧、そして丈夫。前に使っていた物は、モーターがまだちゃんと動くのに、網刃部分が破れてしまった。
そして最も敬服すべきは、日本人の仕事の細かさだ。大型の爪切りはお年寄り専用として作られており、刃の部分が大きめになっていた。そして、視力の低下を考慮して、側面には小型のルーペが付いている。これなら、よく見えずに指の皮を切ってしまう心配もない。小さなことだが、常に新たなアイデアを生む日本人の頭の回転ぶりが表わされている。すべてにおいて、実際に使う上でのニーズが考慮されているのだ。
以前、ある文章で日本人によるある発明について読んだことがある。雨傘の持ち手にある半円状の部分に浅いくぼみを作ることで、傘をたたんだ時に買い物袋などを掛けることができる。買い物袋が滑り落ちなくなり、持ちやすくなるのだ。そして、外観にも傘の使用時にも影響を与えない。これだけでも、日本人に刮目せざるを得ないが、とくに頭を動かすことに長け、いつも新しいアイデアを生み出すことについては本当に恐れ入ってしまう。
実を言うと、日本人に対する私の印象はひどいものだった。以前、ブログで「日本は希望のない民族」と書いたことがある。彼らはこれまで懺悔の心を全く持ってこなかったうえ、自らが犯した悪行に対しての罪悪感もないからだ。
しかし、客観的に見れば、いかなる民族の長所からもわれわれは学ぶべきなのである。さもなくば、民族的なニヒリズムに陥り、自力で抜け出せなくなる。それは身の程知らずでもあり、巡り巡って損をするのは己なのだ。作家・周作人は日本人を「生活において自然を愛し、質素を崇める」と賞し、魯迅も日本人の真面目ぶりを評価している。
不意に日本人を褒めることになったが、これによって誤解が起きることはあるまい。
(編集翻訳 城山俊樹)