(今夜のN9)
西河篤俊記者(トルコ、キリスから報告)
「国境地域にもイスラム国の協力者がいると見られている。こうした協力者は難民などに紛れて戦闘員の勧誘やジャーナリストの誘拐などの活動をしていて、情報の収集は極めて難しい。
…トルコ政府も水面下で動いていると思われるが、二人がどのような状況にあるかは依然として不透明で、予断を許さない緊迫した状況が続いている」
別府正一郎(NHKドバイ支局長)「今回の犯行の狙い、身代金と言っているが日本を恐怖に陥れ、自分たちの力を誇示することもあるのは間違いない」
今日未明、イスラム国広報担当の男と連絡がとれたが、男は二人安否については回答を拒否した。
男は、イスラム国と戦う人々のためになぜ働くのか。日本はイスラム国と戦う不信心者だと一方的に非難した。
イスラム国が発表した文書の中に、外務省発表の文書と一部同じものがあった。日本政府が発信する情報を把握していると強調する狙いがあると見られる。
今後イスラム国がなんらかの態度を示すのかについては、「しばらくしたら次の声明がでるだろう」とのことであったが、今のところイスラム国側から新たな声明は出されていない。
別府「イスラム国が他の組織と違う点は、具体的な支配地域を持っていること。戦闘員たちが叫ぶスローガンは”バキヤ”(アラビア語で「留まる」の意)である。つまり新たな領土を拡大しては、そこに留まって支配し続けるということだ。そしてその支配地域では、イスラム法を適用し、統治している。この組織、きわめて統制がとれているとも言われている。バグダディの下、地域ごとに代表者を任命しさらにその代表者の下に食糧、警察、宗教教育をする省など、さながら国のような行政機構を造り上げている」
「彼らには壮大な野望がある。最終的には支配地域を広げていって帝国を造り上げること。今はシリアとイラクの一部だがレバノンやヨルダンさらにはアラビア半島、そして北アフリカからスペインといったヨーロッパの一部も視野に入れている。歴史上存在したイスラム帝国の最大の領土を獲得すると主張する時もある」
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