とうとう日本もテロの標的に
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2015.01.20 きっこのブログ
イラクとシリアで勢力を拡大し続けているイスラム過激派「イスラム国」が、日本時間の19日の夜、日本の安倍晋三首宛に、身代金を支払わないと日本人の人質2人を処刑するという動画を配信した。
現在、動画は、元のものが削除され、コピーと削除を繰り返すイタチゴッコになっているので、ここでは紹介できないが、ザックリと説明すると、まず、安倍首相が中東4カ国を歴訪している現在のニュース映像の中から、安倍首相が中東への莫大な支援金を表明している部分が流される。そして、安倍首相が、イスラム国やタリバンなどのイスラム過激派によるテロの世界的被害を強く批判している映像が紹介される。
それから、イスラム国の人質になっている日本人の湯川遥菜氏とフリージャーナリストの後藤健二氏と見られる男性2人が、例のオレンジ色の処刑服を着せられて膝まづき、真ん中に覆面姿のイスラム国の戦闘員がナイフを持って立ち、日本の安倍首相に対してメッセージを送っている画面に切り替わる。そのメッセージとは、以下のものだ。
"To the prime minister of Japan. Although you are more than 8500 kilometers away from the Islamic State, you willingly have vowed to take part in this crusade. You have proudly donated $100 million to kill our women and children,to destroy the homes of the muslims, So the life of this japanese citizen will cost you $100 million. And in attempt to stop the expansion of the Islamic State you also donated another $100 million to train the Mortadeen against the Mojahedeen. And so, the life of this Japanese citizen will cost you another $100 million. And to the Japanese public,,just as your government has made the foolish decision to pay $200 million to fight the Islamic State, you now have 72 hours to pressure your government in making a wise decision by paying the $200 million to save the lives of your citizens. Otherwise this knife will become your nightmare."
「日本の首相よ、あなたの国はこのイスラム国から8500キロ以上も離れているのに、あなたは我々イスラム国を掃討するための十字軍に進んで参加すると誓った。あなたは我々の家族である女性や子どもを殺すために、そして、我々の同胞の住居を破壊するために、世界に向かって誇らしげに1億ドルを寄付すると宣言した。あなたは、この2人の日本人の命を救うために、同額の1億ドルを我々に支払わなければならなくなった。そしてあなたは、我々イスラム国を掃討するために、我々の聖戦士に対抗する背教者どもの訓練にも、さらに1億ドルを支援した。これで、この2人の日本人を救うためには、もう1億ドルが必要になった。日本の国民たちよ、あなた達の政府は我々イスラム国と戦うために2億ドルを支出するという愚かな決断をした。あなた達は2人の日本人の命を救うために、あなた達の政府に対して、我々に2億ドルを支払うという決断をさせなければならない。タイムリミットは72時間しかない。あなた達が賢い決断をしなければ、このナイフが悪夢を現実にするだろう」
‥‥そんなワケで、今回は「いかがお過ごしですか?」は割愛して先に進むけど、しばらく前に、文化放送「くにまるジャパン」で、木曜日のコメンテーターの伊藤惇夫さんが、こんなことを言っていた。
「昨日、安倍さんの側近の1人と会ったので、「安倍さんて、何であんなに元気がいいの?」って聞いてみたら、「安倍さんの元気の素は、ゴルフと外遊ですよ」と言ってました」
この言葉の通り、安倍首相は、休みのたびにゴルフ三昧で、広島市で大規模な土砂災害が発生したという一報を受けても、それを無視して予定通りにゴルフをスタートさせたほどだ。このお正月にも2日続けてゴルフに明け暮れ、経団連などが主催する新年パーティーの挨拶では、自身のお正月のゴルフの成績を例に挙げ、「1日目よりも2日目のほうがスコアが良かった。我々に必要なのは、今日よりも明日のほうが良くなる、今年よりも来年のほうが良くなると考える楽観主義だ」とノタマッた。あたしは、この言葉を、4回目のお正月も避難先で迎えた23万6000人の被災者の前で言ってみろ!と思った。
そして、ゴルフと並ぶ安倍首相の「元気の素」である外遊だ。癒着企業の会長や社長を何十人も引き連れて、国民の税金でで海外を回り、行く先々の国に何百億円、何千億円とバラ撒き、「おもてなし」を受ける。そりゃあ気分がいいだろう。何しろ、今回の政権発足から約2年で、外遊した国の数は50カ国以上、バラ撒いた国民の血税は100兆円以上に上る。
安倍首相は、阪神淡路大震災から20年目の節目を迎える1月17日の祈念式典をスルーして、前日の16日から5日間の日程で、エジプト、ヨルダン、イスラエル、パレスチナの中東4カ国の歴訪に出発した。そして、最初のエジプトに約430億円の支援を表明、次のヨルダンには約147億円の支援を表明と、中東に総額25億ドル(約2940億円)もの支援を表明した。
ちなみに、安倍首相は、今回の外遊にも、ゼネコンや商社など46社の幹部、約100人を同行させている。ようするに、支援だのODAだのの名目で海外に大金をバラ撒き、その見返りとして日本の企業に仕事を回してもらうという自民党の伝統芸ってワケだけど、こんなことを国民の税金でやられたらたまんない。
その上、安倍首相が大金をバラ撒いたのは、すべて「反イスラム」の国々だ。いくら「中東の平和のための人道的支援」だなどと詭弁を弄しても、大金を受け取った国々が今までにやって来たこと、たとえば、エジプトの現政権による軍事的弾圧や、イスラエルによるガザ地区への執拗な殺戮行為を見れば、そのお金が何のために使われるかは一目瞭然だ。あたしたちの血税の一部が、「人道的支援」の名のもとにイスラムを弾圧する加害者国へと流れ、その一部が武器や弾薬になり、また、ガザの子どもたちやシリアの女性たちを殺すことになるのだ。
本当に「人道的支援」だ「難民支援」だと言うのなら、ゼネコンや商社の幹部などをゾロゾロと引き連れて行かずに、紛争当事国に大金など渡さずに、国際的な赤十字やNGOなどに資金を提供すればいい話だ。それなら誰からも恨みなんか買わない。当事国に大金を渡せば、どんなにキレイゴトを並べたって、敵対する国や勢力からは「軍事的支援」と受け取られてしまうことぐらい、小学生でも分かるだろう。結局、安倍首相は、「人道的支援」という看板を使って日本企業を売り込みたいだけで、難民の子どもたちのことなんて何も考えていないのだ。
安倍首相は、1月17日、エジプトでのスピーチで、次のように述べた。
「日本がイラク、シリアの難民を支援し、トルコ、レバノンを支援するのは、イスラム国がもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。人材開発やインフラ整備を含め、イスラム国と戦う周辺各国に総額で2億ドルの支援をお約束します」
この内容を、イラクやシリアの難民たち、トルコやレバノンの人たちが聞けば、それこそ額面通りに「人道的支援」だと受け取るだろう。しかし、イスラム国が聞いたら、どう思うだろうか?安倍首相は、ハッキリと「イスラム国と戦う周辺各国を支援する」と明言したのだ。そして、このスピーチが発端となり、今回の日本人の人質の殺害予告へと発展したのだ。
‥‥そんなワケで、小泉純一郎は、「人道的支援」という詭弁を弄して、武装した米兵を自衛隊機でイラクの戦闘地域へ輸送するという「戦闘行為」を行ない、「テロには屈しない」という詭弁を弄して、日本人の人質を見殺しにしたが、小泉純一郎の猿マネを続けて来た安倍晋三は、「人道的支援」という詭弁と「テロには屈しない」という詭弁によって、この日本を、とうとうイスラム過激派に「敵国」として認定させてしまったのだ。アメリカの9.11も、フランス・パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の襲撃事件も、もはや「対岸の火事」ではなくなってしまった。これで「集団的自衛権」などが容認されてしまえば、日本は完全に「テロの攻撃対象」になってしまう今日この頃、それでもあなたは、こんな狂った政権を支持するのですか?
日本国の首相よ。お前は自ら進んで(対「イスラム国」の)十字軍への参加を志願したのだ
日本国の首相よ。お前は自ら進んで(対「イスラム... 投稿者 311akatsuki