岡田氏に代表は代わっても、瓦解の坂道を転げ落ちる民主党は何も変わらない。
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2015/01/18 16:36 日々雑感
民主党の新代表に岡田氏がなったようだ。まるで関心の湧かない代表戦だったが、岡田氏が民主党代表になったと知って、つくづく民主党は滅びるしかない政党だと思った。
なぜなら岡田氏は鳩山政権で「最低でも県外」と発言した鳩山首相の足元を掬った閣僚の一人だった。辺野古沖移設に反対している沖縄県民に対して「私は安易に辺野古沖移設に反対できない。日米合意もあるから慎重を期したい」とエラッソーにテレビで発言していたからだ。
民主主義というのは主権在民であって、政治家に主権があるのではない。沖縄に関しては前回の県知事選挙も前々回の県知事選挙も「辺野古沖移設」反対の遅々が当選していた。ただ前任者が途中で変節して「移設容認」に転じただけの話だ。
もちろん衆議院議員選挙でも小選挙区の自民党議員は全滅した。比例区で復活当選したが、沖縄県民の意思は「辺野古沖移設」反対で終始一貫している。その民意に反して「辺野古沖移設」を強行する安倍政権に「マッタ」をかけない野党とは一体なんだろうか。
日米合意はそれなりに重いのだろう。しかし米国政府も「辺野古沖移設」にそれほど拘泥していない。何よりも防衛ラインをハワイ・グアムラインまで下げることに米国は決めている。今更辺野古沖に新基地を築いても、米軍は撤退する方向にある。
むしろ野党なら「主権在民」を政府に迫るべきではないだろうか。日米同盟が日本を守っている、という幻想にいつまでしがみ付いているつもりなのだろうか。日米同盟は冷戦時代に米国防衛の最前線に過ぎなかった。それが証拠に当時の中曽根首相は「不沈空母」だと日本を譬えてレーガン大統領の歓心を買ったではないか。日本列島を米国に差し出して、米国のために日本は働くと宣言したのだ。その列島に暮らす国民は、不沈空母で暮らしているわけだから、米国の最前線として運命を供にせざるを得ないという世界覇権構造に追い立てられていたのだ。
冷戦時代とは飛んでもない時代だった。米ソの対立に日本は関係ないにも拘らず、ソ連と対峙する同盟国として攻撃目標にされていたのだ。
西側諸国の一員と日本のマスメディアと知識層は認識しているようだが、飛んでもない。日本は白色人種でもなければキリスト教徒の国でもない。日本はアジア人種の一員で、真の平和を愛する仏教徒の国だ。少なくとも宗教を口実にして他国民や他国地域を侵略したことはない。
長期的には日本国内からすべての米軍基地は撤退させなければならない。日本の独立と防衛は日本国民が当たるべきで、米国との同盟関係はかつての日英同盟のように「駐留なき」軍事同盟にすべきだ。
そのための準備期間として、現在を捉えなければならない。日本政府は日本国民と日本の領土防衛のために全責任を負うべきだ。米軍への配慮をする前に、日本国民の主権を守るべきだ。そうした基本的なことすら明快に打ち出せない政党が日本国民から選出され、日本国民の負託を受けた政党だといえるのだろうか。
岡田氏の民主党は第二自民党だ。これからも民主党は何も変わらずに瓦解の坂道を転がり落ちるだけだ。、