STAP細胞論文を巡る問題で、2本の論文の疑義を調査していた理化学研究所の調査委員会は、25日までに報告書をまとめた。関係者によると、すでに不正認定された画像以外に、新たに2件の図表類に小保方(おぼかた)晴子・元理研研究員による不正があったと認定した。
STAP細胞の2本の論文について、理研の最初の調査委は6件の疑義を調べ、今年3月に主論文中の画像2件に小保方氏による捏造(ねつぞう)・改ざんがあったと認定。その後、主要著者が所属した理研発生・再生科学総合研究センター(当時)の有志による論文の分析の結果、2本の論文全体で新たな疑義が複数浮上した。新たに不正と認定された一つは、細胞の増殖率を比較するグラフで、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発を発表した山中伸弥・京都大教授の論文(2006年)中のグラフと酷似していると指摘されていた。
理研は当初、新たな調査はしない方針を示していたが、外部有識者による理研改革委員会(委員長=岸輝雄・東京大名誉教授)の要請などを受け、6月30日に予備調査を開始。9月3日に2回目の調査委が設置された。今回の調査委は外部有識者のみで構成されている。【須田桃子】
http://mainichi.jp/shimen/news/20141225dde001040081000c.html
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/683.html