最後の段階(ギリシャ大統領選出選挙)
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2014年12月24日 NEVADAブログ
ギリシャ議会(定数300)は23日、新大統領の選出に向けた2回目の議員投票を行っていますが、ディマス元欧州委員(73)の得票は168票となり、必要数200には遥かに及びませんでした。
次回はこの200票を180票に引き下げて、29日に最後の投票が行われますが、一回目の得票数が160票であり、今回は何とか8票増えたものの、引き下げられた必要数には更に12票足らず、ぎりぎりの調整が行われることになります。
ここで調整が失敗すれば総選挙となりますが、ユーロ離脱派の躍進が見込まれており、ギリシャ危機が再度発生することになります。
今はまだギリシャ国債利回りも10%を超えておらず、危機レベルは低いですが(それでも10%近い利回りとなっています)、一旦総選挙となれば、野党が大躍進をして、ユーロは危機的状況に陥るかも知れません。
即ち、ユーロプレミアムが剥げ落ちてドルと1対1になることを意味していますが、猛烈なユーロ安が市場を襲うことになり、円もユーロと同じだけ売られるとなれば、一ドル150円近くになることもあり得ます。
ギリシャ危機は年末ぎりぎりの29日まで持ち越されました。