13ヶ月連続して減少したサラリーマン世帯収入
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4783470.html
2014年11月28日 NEVADAブログ
総務省が今日発表しました10月のサラリーマン世帯の実収入は2.1%減少の48万8273円となり、13ヶ月連続減少したと発表になっています。
消費支出は3.4%減少の31万6154円となっており、こちらは7ヶ月連続減少となっています。
ところで、この実収入ですが、年換算では5,859,276円となり、多くの一般サラリーマンの収入とはかけ離れていることが分かりります。
即ち、多くのサンプルが公務員か一流上場会社の社員という事が分かります。
一般サラリーマンを対象にすれば、年収は400万円程が多いはずであり(月収で33万円)、今回の統計はかなり上のレベルの話となりますが、その上のレベルの層の収入が13ヶ月連続で減少しているのが、一番の問題なのです。
上の層も下の層も収入を減らしているのが今の日本であり、これがアベノミクスの成果とすれば、そうかもしれませんし、誰が総理をやりましても、社会・経済が成熟してしまい、昔ほど働かなくなった今の日本は衰退するしかない訳であり、同じ結果となったかも知れません。
日本では、非正規雇用者の収入が年間200万円以下が多いと言われていますが、暴動が起こりましたアメリカでも同じような状況になっており、世界中で年収で200万円以下の層の生活苦が進んでいるのです。
反対に<月収>で200万円以上の超高給勝ち組層も増えており、格差が物凄く開いているのも事実です。
女性のあこがれとも言われます「エルメス」の100万円以上するバックはいつも入荷待ちとなっている状況と言われており、しかも、この100万円のバックは安い方であり中には1000万円を超えるバックもあります。
それを特別にオーダーして一年待つ層もいるわけであり、服も100万円単位の服をオーダーする女性も多いと言われています。
反対に、ユニクロの安物で済ます人も多く(このため、世界中で店舗展開をしているのです)、上の層と下の層の格差はある意味絶望的にまで開いてしまっているのが今の世界です。
円安が進めば、日本はどんどん貧しくなります。
GDPで計算すればよくわかります。
GDPを500兆円としますと、以下のようになります。
一ドル 80円時 6兆2500億ドル
一ドル100円時 5兆ドル
一ドル118円時 4兆2300億ドル
一ドル130円時 3兆8400億ドル
一ドル150円時 3兆3300億ドル
日本が円高の時には、日本のGDP、即ち、日本国民の力は6兆ドル以上あったのです。
それが今や4兆ドル程に減少してしまっているのです。
差し引きで2兆ドルも減少しているのです。
日本の外貨準備高を遥かに超える富・力が消滅してしまっているのです。
今後、仮に円安が更に進み、一ドル150円になれば、日本のGDPはピークであった時に比べ3兆ドルも減少し、半減することになるのです。
これだけの富が減少する政策を取るアベノミクスが果して日本国民を幸せにするのかどうか。
本来なら、円の力を弱める(円安)のではなく、円の力を強める(円高)政策を取るべきだと言えますが、日本は今や成熟してしまっており、アベノミクスを導入せずとも円安になっていたかも知れません。
即ち、円の衰退は誰が総理でも避けられないのです。
原油価格の暴落が始まっており、今後世界はデフレ下の債務(借金)の膨張という恐怖に直面することになります。