特捜検事による「証拠の改竄」は前代未聞?
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2014/10/02 12:35 高橋敏男のブログ
私たちは、そろそろ歴史の真実に向き合わねばならない。
それが厳しい現実で有ろうとも受け入れなければならない。
ウソと知りつつ有耶無耶にすることは、
歴史を冒とくするものだと思うからである。
昨日も今日も厳しい意見が届いた。
歴史的事件に関するご意見である。
あくまでも一人のご意見として、参考までに転載します。
この記事から、
事件に関与した人間が後日、その真相について、
隠しきれずに日記などに認め罪滅ぼししているのが知れます。
良心の呵責に耐えきれず、そっと明かしておくのでしょうか?
このような端緒から、歴史の真実が見えることもあるのです。
しかし、このように歴史的事件の真相が明らかになっていても、
この国ではケジメがつけられないでいるようです。
こんな曖昧な国家の対応を放置しておくのは良くありません。
政府・官僚には権力者としてのモラルを示して頂きたいと思います。
モラルやルール無視のまま放っておいてはいけません。
勿論、ご都合主義の恣意的処理は、ご法度です。
公平・公正にすることが基本でしょう。
現在のように歴史を曖昧なまま放置して、
真相が分からず、一方的な歴史教育をしていけば、
教育を受ける側は、誤った情報を鵜飲みにしてしまいます。
そしてあとは自分で判断してください・・・という教育が続くのでは、
教育を真面目に受けた人ほど、
無責任な人間に育ってしまうのではないでしょうか?
いま社会で愛情の欠けた、非人間的人間が増えているのは、
きっとウソが罷り通ったままの教育に原因があるともいえます。
国家が歴史の真実を検証しないまま、
一方的に文科省の教育方針を押し付け、
教師に自由な発言を封じることにも大きな矛盾があるのです。
このまま放置しておいてはなりません。
(転載)
<1>
特捜検事による「証拠の改竄」は前代未聞と言われているが、
明るみに出たのが前代未聞であったのではないか。
あまり罪の意識もなく行われていたのではないか。
大阪特捜次席検事も、副部長も、
改ざんの事実を聞いても驚きもせず、簡単に取り扱った。
良くあることではなかったか。
今年は「大逆事件」から103年にあたる。
冤罪事件として有名だ。
明治天皇を爆裂弾で暗殺しようとした計画が発覚、
この事件をきっかけに多くの社会主義者、
アナキストを根絶やしにする弾圧を政府が主導し、
捏造したとされる事件である。
戦後に関係資料が発見されて事件の全容が明らかになった。
1910年5月25日に多数の社会主義者・無政府主義者の逮捕・検挙が始まり、
1911年1月18日に死刑24名、有期刑2名の判決。
1月24日に11名が、1月25日に管野スガが処刑された。
「12人死刑、12人を無期懲役」にした。無実の罪で殺された。
松室致検事総長、平沼騏一郎大審院次席検事、
小山松吉神戸地裁検事局検事正らによって
事件を歪曲、変造し、事件を捏造した。
異例の速さで公判、刑が執行された。
国はこの事件についていまだに沈黙を守っている。
正式に謝罪していない。
松室致検事総長はその後寺内内閣でも司法相を務めた後、
貴族院議員、枢密顧問官を歴任し、法政大学の総長にもなった。
この時の検事の平沼騏一郎、後には首相になった。
平沼騏一郎は「陰謀に参与したかどうかわからぬものがある」
と後に語っている。
日本の官僚制度は、敗戦後も引き継がれた。
その伝統は今に残っている。
村木事件も前田検事の功名心によるものであったのだろう。
自分の立てた筋書きに従って「自供」調書を作り、
「割り屋」として評価され、
こうしたやり口でどれだけ多くの冤罪が生れたか。
新聞も検事の筋書きに従って書いてきた。
自衛隊イラク派兵反対、葛飾区のビラ配布事件、
立川ビラ配布事件も有罪事件が連続している。
国策に反対する人間は、犯罪者に仕立て上げるやり方で、
犯罪をねつ造してきたのではないか。
検事によって作られた調書を鵜呑みにして、
裁判官は99.9%有罪判決を出している。
古代のギリシャの哲学者プラトンは「正義とは
強者の利益にほかならない」(「国家」)と述べている。
特捜の検事の正義とは何か。
問い直されるべきだ。
基本的人権の尊重を心する検事が何人いるのか。
検事の作成した供述調書を鵜呑みにした判決が続くが、
裁判官の人権感覚を疑いたくなる。
小沢氏の問題も、特捜部検事による捏造。
新聞もその背後で、検察の筋書きを応援してきた。
「割り屋」という言葉を初めて聞いた。
前田検事は「怒鳴りつけるなどひどい調べ方をしていることで有名で、
調書は信用できない」と元検事が語っていた。
検事の「功名、手柄」のために、事件が捏造された。
と同時に民主党政権実現を阻止するために
作られたストーリーが背後に見えた。
村木さんが検事の手にのらなかったのが奇蹟かもしれない。
原敬首相も日記の中で大逆事件は
「実は官僚派がこれを産出した」と書いている。
<2>
朝日新聞の問題は、
自民党をして傲慢な態度に変身させ、世界に全く通用しない。
戦前の日本に先祖返りだ。
恥ずべき国にした。
新聞は沈黙した。
新聞もテレビも沈黙した。
森鴎外が「大逆事件」の後、「沈黙の塔」を書き、日本国民に警鐘を鳴らした。
徳富蘆花が命がけで、「謀反論」の講演をして、
一高生に立ち上がれといった。
しかし、逆に一高生のスパイが、新渡戸稲造の排斥へと動いた。
新渡戸稲造は退職した。
内村鑑三の教育勅語へ敬礼しなかったと「不敬として騒いだ」のは、
一高生と一部の教員だった。
今自民党の頭の中は、昭和15年に先祖返りした。