【ニューヨーク=共同】世界各国の首脳級が集まる23日の国連気候変動サミットを前に、ニューヨーク・マンハッタンの中心部で21日、「地球を救え」などと温暖化対策の強化を訴えるデモ行進が行われ、主催者発表で約31万人が参加した。
気候変動をめぐるデモでは過去最大規模。参加者は「地球を救えるのは私たちだけ」「(温暖化の原因となる)化石燃料を使わない世界に」など思い思いのメッセージを書いたプラカードを掲げたり、太鼓を打ち鳴らしたりして練り歩いた。
サミットを主宰する国連の潘基文事務総長や米俳優レオナルド・ディカプリオさん、温暖化対策を訴えてノーベル平和賞を受賞したゴア元米副大統領も行進に加わった。潘氏は記者団に「この人民の声が、サミットに集まる首脳たち(の議論)に正しく反映されることを望む」と話した。
参加したニューヨーク州の大学教授ビル・ペロッティさん(68)は「議論はもう終わった。地球を守るため、行動を起こす時だ。政治家たちは、サミットで強力な決断をすべきだ」と求めた。
一方、ニューヨーク在住で反原発の立場を取る北海道出身のイラストレーター、殿平有子さん(34)は「原子力が気候変動の解決策の一つとして推進されようとしていることに危機感を持って参加した」と話した。
主催者によると、趣旨に賛同するイベントが英国やフランスなど160カ国以上で開催され、計約27万人が参加した。
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http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/625.html