<世論調査>日本の対中感情93%「良くない」 過去最悪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140909-00000084-mai-pol
毎日新聞 9月9日(火)19時33分配信
◇日中首脳会談「必要」は日本6割強、中国5割強
特定非営利活動法人「言論NPO」(工藤泰志代表)は9日、中国国営の中国日報社と実施した第10回日中共同世論調査の結果を発表した。相手国の印象について「良くない」「どちらかといえば良くない」と答えた人は、日本側が前年比2.9ポイント増の計93%で過去最悪となった。一方、中国側は計86.8%で、過去最悪だった前年の調査結果から6ポイント改善した。
調査は2005年から毎年実施。今年は7月中旬〜8月上旬に18歳以上の男女計2539人(日本1000人、中国1539人)から有効回答を得た。
相手国の印象が良くない理由を複数回答で尋ねたところ、日本側は「国際的なルールと異なる行動をするから」(55.1%)、中国側は「日本が尖閣諸島を国有化し対立を引き起こした」(64%)が最も多かった。相手国への感情が悪化した現状に関しては「望ましくない状況であり心配」「この状況は問題であり、改善する必要がある」と答えた人が、日本側で計8割、中国側で同7割に上った。
12年5月から途絶えたままの日中首脳会談については、日本側の64.6%、中国側の52.7%が「必要である」と回答。首脳会談で話し合う課題を複数回答で尋ねたところ、日本側は「関係改善に向けた広範な話し合い」(45.8%)、中国側は「尖閣諸島に関する領土問題」(49.2%)が最多だった。【因幡健悦】