採取した蚊からデングウイルス検出、今も生息か
読売新聞 9月4日(木)13時12分配信
東京都渋谷区の代々木公園やその周辺の訪問者にデング熱の感染者が相次いでいる問題で、都が同公園で採取した蚊からデングウイルスが4日朝、検出された。都はウイルスを持つ蚊が今も公園内で生息しており、訪問者への感染が広がるおそれもあるとして、蚊の駆除などの対策を進める。
都は今月2日、蚊の集まりやすい木陰や茂みなど園内10か所に蚊を採取する仕掛けを設置。翌3日朝に回収したところ、約300匹が採取された。蚊を都健康安全研究センター(新宿区)に持ち込んで、ウイルスの有無について遺伝子検査した結果、複数の仕掛けからウイルスを持った蚊が検出されたという。
デング熱の感染者が同公園を訪れていたことが判明した8月末以降、デング熱のウイルスを持った蚊が確認されたのは初めて。
最終更新:9月4日(木)13時12分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140904-00050056-yom-soci
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代々木公園一部除き立ち入り禁止に[NHK]
9月4日 17時59分
東京の代々木公園や周辺を訪れた人の間でデング熱への感染が広がっている問題で、東京都が3日、公園内で採集した蚊を調べたところ、複数の蚊からデング熱のウイルスが検出され、都は公園を一部を除いて立ち入り禁止にし、5日以降、蚊の駆除を行うなど対策を急ぐことにしています。
デング熱は蚊が媒介する感染症で、これまでに東京都や大阪府、それに北海道など12の都道府県に住む56人の感染が確認され、全員が先月、東京・渋谷区の代々木公園やその周辺を訪れた際に蚊に刺されて感染した疑いのあることが分かっています。
このため、東京都が3日、公園内で蚊を採集し、都の研究施設で調べたところ、複数の蚊からデング熱のウイルスが検出されたことが分かりました。
ウイルスを持った蚊は調査を行った10か所のうち4か所で見つかり、公園内の広い範囲に及んでいるということです。
東京都は今もウイルスを持った蚊が生息しているとみて、4日午後2時から一部を除いて、当分の間、公園を立ち入り禁止にし、5日以降、蚊の駆除を行うなど対策を急ぐことにしています。
蚊を駆除する作業は、生態系への影響も考慮する必要があるため、昆虫学の専門家が立ち会って公園内の蚊の生息状況などを調べ、具体的な方法を検討するということです。
立ち入りが禁止されるのは公園の北側の中央広場などがあるエリアで、全体のおよそ8割を占め、道路を隔てた南側の野外ステージや陸上競技場などがあるエリアは対象に含まれていません。
代々木公園で広い範囲で立ち入り禁止の措置が取られるのは、昭和42年の開園以来初めてだということです。
東京都は、今後、公園内で蚊を採集する場所を10か所から20か所に増やしてウイルスの調査を行い、監視を続けるとともに公園や周辺を訪れる際は長袖長ズボンを着用し、虫除けスプレーを使うなど蚊に刺されないための対策を取るよう呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140904/k10014348151000.html
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デング熱ウイルス検出で都が蚊の生息調査[NHK]
9月4日 18時10分
代々木公園で採取された蚊からデング熱のウイルスが検出されたことを受け、東京都は効果的な蚊の駆除方法を検討しようと、公園のどの場所に蚊が多く生息しているか把握する調査を行いました。
調査は、東京都が国立感染症研究所と協力して4日午後3時半すぎから行いました。
都の職員などおよそ10人が公園の中に立ち入り、木の下やあじさいの茂みの脇などで網を振り、中に入った蚊の数を調べました。
代々木公園には、さまざまな昆虫や小動物が生息しているため、蚊を駆除するために全体に薬剤を散布すると生態系全体に与える影響が大きいということです。
また、都では先月28日に公園の一部で薬剤の散布を行いましたが、その後、採取された蚊からデング熱のウイルスが検出されたため、公園の中のどの場所に蚊が多く生息しているかを改めて把握したうえで、効果的な蚊の駆除方法を検討するということです。
調査を行った東京都福祉保険局感染症対策課の安間毅係長は「公園の生態系を一度崩すと、元に戻るには10年以上かかることもあり、全面的な薬剤の散布には難しい点もある。きょうの調査結果を踏まえて効果的な方法を考えていきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140904/k10014349331000.html