記事入力 : 2014/09/01 10:43
北朝鮮「南北関係改善の好機消えた」 応援団派遣中止で[朝鮮日報]
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は1日、仁川アジア大会への北朝鮮の応援団派遣が実現しなかったことで南北関係改善の好機を逃したとしながら、あらためて韓国政府にその責任を転嫁した。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は同日付の記事で「今回の事態(応援団派遣中止)で悪化した北南(南北)関係を改善し6・15共同宣言(2000年の南北共同宣言)の熱気を再び呼び起こす良い機会が消えた」としながら、「これはまさに嘆き悲しむべきことだ」と主張した。
また、北朝鮮の応援団派遣取りやめは、「すべて南朝鮮(韓国)傀儡(かいらい)どもの不当な仕打ちによるもの」とした。
北朝鮮は7月の南北実務協議で過去最大規模となる350人の応援団を派遣すると明らかにしたが、先月28日に一転して応援団を派遣しないと発表した。
同紙はさらに、同28日に終了した韓米定例合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)について触れ、「合同軍事演習強行で北南関係は再び改善の機会を失い収拾のつかない破局状態に陥り、朝鮮半島における核戦争勃発の危険はより一層高まった」と強調した。
韓国ではUFGの終了で南北間の対話ムードが醸成されるのではないかとの期待が広まっているが、同紙は「演習が終わったからと言って、高まった戦争勃発の危険や不信、対決ムードまで自然に消えるわけではない」と主張した。
その上で、問題解決の根本的な方策は韓国が米国との軍事演習を中止することだと指摘した。
聯合ニュース
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