「これはいくらなんでも不味いだろう。⇒首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」:松井計氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/15103.html
2014/8/28 晴耕雨読
これはいくらなんでも不味いだろう。
これだと、日本は今の国際秩序を否定してる、て話になっちゃうもんなあ。
⇒首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」 - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/fnlq
いっとき、ヨーロッパでも歴史修正主義者の活動が目立った時期があるけど、一国の首相が歴史修正主義者である=歴史修正主義者が政権を取った、てのは今の日本が初めてのケースでしょうなあ。
私は、これは深刻な問題だと思いますよ。
国際秩序に対する挑戦ですからね。
東京裁判を<歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判>と言うけど、そんな事はないのでね。
ベルサイユ体制の苛烈さがナチスドイツを生んだという反省の元、サンフランシスコ体制では敗戦国に対する処置は軽くなってるわけですよね。
ニュルンベルクではナチスを、東京では昭和軍閥だけを裁く形にして。
実際、賠償金も課せられてないわけですからね。
梅津参謀総長なんかは、降伏文書調印式のぎりぎりまで、賠償金のことばかり心配してたそうですが。
> 犬丸治 「功ハ敗戦ノ汚名ニ抹(マツ)シ労ハ降伏ノ恥辱ニ包マレテ慰ムル能ハザリキ連合国礼ナク遂ニ名ヲ戦争犯罪裁判ニ借リテ冤罪(エンザイ)ヲ刑場ニ誅セラル其ノ恨ム所真ニ万斛耳ヲ聴クニ耐エズ」。首相が追悼書面を送った昭和殉難者碑の建立趣意書。http://www.syowajyunnansya.jp/konryu.htm
> 犬丸治(A級戦犯裁判は事後法なので)「依っていまでは戦勝国が戦敗国を法の名で裁いた報復裁判であると定説化している。即ちA級戦犯は日本敗戦の犠牲となったのである」。首相が哀悼書面を送った高野山昭和殉難者碑HP。もはや靖国参拝とは次元が違う。完全に一線を越えてしまった…。
総理の行為に私人としても公人としてもない。
総理の任にある人は常に公人。
それにねえ、東京裁判否定団体に祝電を打ちながら、他方ではのうのうと「裁判を受諾している」なんぞと言うから尚更、信用されないんだよ
⇒首相がA級戦犯法要に電報私人の行為 http://nhk.jp/N4F35vRJ
> 盛田隆二 安倍首相がA級戦犯を追悼する法要に「魂を賭して祖国の礎となられた」との哀悼の意を伝える書面を送ったことが、世界中に広まっている。リンク先は、8月15日の靖国神社の写真を添えて報じるAFP→https://t.co/v4TfnPNSMl
総理大臣が<私人として>と言い始めた走りは、中曽根さんが靖国参拝した時かな?
あの時は確か「内閣総理大臣たる中曽根康弘が私人として参拝した」なんぞという、暫く考えないと意味が分からないような発言だったと記憶しますよ。
でも、あの頃まではまだ、多分に報道陣を煙に巻く意図があったと思う。
あ、そうだ。
総理に公人私人を聞くようになったのは、三木さんが靖国参拝した時からでしたかね。
その後、それが定番の質問になり、中曽根さんの時に、開き直ったみたいに『内閣総理大臣たる中曽根康弘が私人として』と発言して、報道陣を煙に巻いたんでしたかね。
このニュースなんかも、NHKの御用メディア化を証明してるよね。
総理の行為の報道というよりも、言い訳の報道になっちゃってるもんなあ。
⇒Reading:首相がA級戦犯法要に電報“私人の行為” NHKニュース http://nhk.jp/N4F35vRJ
ロイターも配信しましたね。
国際社会の評価は厳しいものにならざるを得ないと思いますよ。
Japan PM Abe sent condolences to memorial for convicted war criminals http://t.co/jizB2e7FJ7
公人、私人の問題だけど、総理が公人の時もあり、私人の時もある、なんて論は成立しませんよね。
総理はあくまでも公人。
むろん、総理にもプライベートな時間はあるけど、その時には私人になるということではなく、それはあくまでも、公人のプライベートな時間ですよね。
今回の総理の戦犯追悼メッセージは、国際社会ではどうしても、国連人権委で流されたヘイトスピーチ団体の映像や、慰安婦問題を巡る国内での歴史修正的言論なんかとリンクした、一連の出来事として受け止められますよね。
これほど、国益を損なうことも、ちょっと珍しいくらいだと思う。
個人であるか団体であるかを問わず、Aの行為を批判すると、必ず、「Bもやってる!」という反論をしてくる人がある。
これも面白い話で、この反論の仕方だと、AもBも同じくらい莫迦だ、という主張に過ぎないから、全くAの擁護にならないと思うけどね。
慰安婦問題でネトウヨの諸君と議論になると、どうしても噛み合わないのは、本質であるはずの、戦時に於ける性の問題とその暴力性みたいなところまでいかないんですよね。
彼らの議論は韓国憎し、朝日憎しに終始するから、全く建設的な議論にならない。
根が深い問題だと感じますね。
どうしてそんなに朝日新聞が憎いのか、その点が私には、どうしても理解できないですなあ。
企業献金を制限するために、その見返りとして税金から政党交付金を出すことにしたんだったと記憶するけどね。
結局、うやむやにして両取りか。
⇒"@47news: 速報経団連が会員企業に対し、政治献金の呼び掛けを約5年ぶりに再開する方向で調整 http://bit.ly/17n4iz "