【8月21日 AFP】ロシア当局は20日、米ファストフード大手マクドナルド(McDonalds')現地法人のモスクワ(Moscow)市内にある4店舗について、衛生法違反を理由に営業停止処分にした。旧ソビエト連邦と米国の関係改善を象徴する旧ソ連時代の1号店も含まれている。
ロシア消費者権利保護・福祉監督庁(Rospotrebnadzor)の発表によると、店内と商品の検査を行ったところ、これら4店舗で「多数の衛生法違反」が見つかったという。
同庁は先月、「マクドナルド全店での品質と食品安全」に疑問を呈し、品質管理違反と不適切な食品掲示の疑いで法的措置を取る方針を明らかにしていた。
またロシア政府は今月から、ウクライナ危機をめぐって対露制裁に踏み切った国からの食料品の輸入を「衛生面上の問題」を理由に禁止する措置を講じている。現在、米国産と欧州連合(EU)加盟国産の食料品は大半がその対象となっている。
マクドナルドはロシア国内に約430店舗を展開し、3万7000人以上の雇用を生んでいる。中でもモスクワ・プーシキン広場(Pushkin Square)に面して1990年に開店した1号店は、初日に3万人以上の客が行列を作った伝説的な店舗だ。(c)AFP
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