東電 福島第一原発に導入した仏アレバ製のセシウム除染装置を廃止 稼働期間わずか3か月 膨大な購入費用がフイに(FGW)
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August 11th, 2014 Finance GreenWatch
東京電力は11日、福島第一原発事故の放射能汚染水の処理に使用した仏アレバ社製の除染装置を今後使用せず、廃止する、と発表した。
同装置は凝集沈殿方式でセシウムを吸収する仕組み。吸着剤溶液でセシウムなどの放射性物質を吸収した後、凝集剤で沈殿させスラッジとして処理する方式だった。事故直後にアレバの強力な売り込みで購入したが、購入金額は明らかにされていない。2011年6月から運転を始めたが、実際にはトラブルが相次ぎ、同年9月以降は休止状態で、使われていなかったという。
また機器の修理などで作業員の被ばく線量は、一時間当たり10〜100mSvと、かなり高いことも問題となっていた。
アレバの除去装置がこれfまでに処理した累積量は、約7.6万㎥分で、処理に伴い発生した廃棄物量597㎥。「機能しないガラクタを売りつけられた」との批判もある。
東電の白井功原子力・立地本部長代理は記者会見で「それなりに十分役に立った」と述べたが、装置にかかった費用は明らかにしなかった。総括原価方式で、費用はすべて電力料金に上乗せされたことになる。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140811_07-j.pdf