兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者(聯合=共同)
セウォル号運航会社会長、不可解な指切断の遺体 酒飲めない体質もカバンにマッコリ
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140722/frn1407221531007-n1.htm
2014.07.22 夕刊フジ
韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、韓国警察は22日、同国内で6月に発見された変死体は運航会社、清海鎮(チョンヘジン)海運の実質的オーナー、兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者(73)=背任容疑などで指名手配=と発表した。兪容疑者のDNAと右手の一部指紋が一致したという。詳しい死因は判明しておらず、捜査当局が「左人さし指が切断されていた」と明かすなど、不可解な状況に謎が深まっている。
中央日報によると、警察は6月12日午前9時6分ごろ、全羅南道順天(スンチョン)市の梅畑で、男性の遺体を発見。遺体がみつかったのは、兪会長が逃避中に潜伏したサービスエリア付近の秘密別荘から約2・5キロの場所だった。
また同紙は、現地の警察署長が「発見当時、左人さし指が切断されていたのを発見した」と話したとも報じている。
セウォル号が沈没した原因について、捜査当局は、兪容疑者が清海鎮海運の資金を不当に得て安全面への投資をおろそかにし、事故につながったと判断。5億ウォン(約5000万円)の懸賞金をかけて行方を追っていた。
朝鮮日報によると、兪容疑者の遺体は冬用の衣服を身に着けた状態で発見され、かばんにはマッコリや焼酎の瓶などが入っていた。ただ、兪容疑者は酒が飲めない体質だったとの情報もある。顔の部分は完全に腐敗し、兪容疑者と確認するのは不可能だったという。
また、朝鮮日報では「警察は、兪容疑者が1人で山林をさまよっているうちに死亡したとみている」と報道。検察の事情聴取に対し、兪容疑者の側近が「兪容疑者は逃亡中、1日におかゆ1杯ほどしか食べていなかった」と話していたとされる。